管弦楽曲、協奏曲
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「フランシス・プーランク」の記事における「管弦楽曲、協奏曲」の解説
プーランクが大オーケストラを駆使した主要作品は2つのバレエ、『シンフォニエッタ』、4つの鍵盤楽器のための協奏曲である。バレエの1作目である『牝鹿』は1924年に初演され、彼の作品中でも有数の知名度を保っている。『グローヴ事典』のニコルズは、澄みわたり旋律豊かな音楽は深い象徴性も、また浅い象徴性さえも持たず、「ワーグナー風味にした金管の小さなパッセージで強調され、感情に訴えるような短9度で終わっている」という事実だけである、と書いている。4曲ある協奏曲のうち最初の2作品は気楽な作品の流れに位置している。クラヴサンと管弦楽のための『田園のコンセール』はパリに住む人間から見た田舎の風景を想起させる。終楽章にあるファンファーレによってパリ郊外のヴァンセンヌの兵舎で吹かれるビューグルが心に浮かんでくる、とニコルズは評している。『2台のピアノのための協奏曲』は同様に、純粋に娯楽として書かれた作品である。ここでは様々な様式が用いられている。第1楽章はバリのガムランを彷彿をさせるような形で終了しており、緩徐楽章はモーツァルト風に開始させ、それをプーランクは徐々に彼独自の風合いで満たしていく。『オルガン協奏曲』でははるかに真剣味が高まっている。プーランクはこの作品が自身の宗教音楽の「周辺地区にある」と述べている。一部のパッセージはバッハの教会音楽から引用されており、一方では陽気なポピュラー音楽風の間奏曲も入っている。2つ目のバレエ音楽である『典型的動物』はいまだ『牝鹿』の人気に並べていないが、オーリックとオネゲルの両名はいずれも和声の趣味の良さと工夫に飛んだ管弦楽法を賞賛している。オネゲルは次のように書いている。「彼に影響を与えたシャブリエ、サティ、ストラヴィンスキーはもはや完全に同化されている。彼の音楽を聴けば思うだろう - これはプーランクだと。」『シンフォニエッタ』は戦前期の軽薄さへの逆戻りである。彼はこう思うようになったという。「私は年甲斐もなく若作りをしすぎてしまった(中略)(本作は])『牝鹿』の新版であるが、若い娘たち(牝鹿のこと)は48歳である - これはひどい!」『ピアノ協奏曲』は当初失望を与えることもあった。多くの人はこの曲がプーランクが広めるようになっていた、戦前期の音楽からの進歩とは言えないと感じたのである。この作品は時代が下って再評価を受けるようになってきており、1996年に作家のクレア・ドゥラマルシェ(Claire Delamarche)はプーランクの最良の協奏的作品に位置付けている。
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管弦楽曲・協奏曲
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「ジョージ・ガーシュウィン」の記事における「管弦楽曲・協奏曲」の解説
ラプソディ・イン・ブルー Rhapsody in Blue(1924) ピアノ協奏曲 ヘ調(1925)指揮者ウォルター・ダムロッシュからの委嘱による唯一のピアノ協奏曲 パリのアメリカ人 An American in Paris(1928) ラプソディ第2番 Rhapsody No.2(1931)映画『デリシャス』の音楽として作曲 キューバ序曲 Cuban overture(1932) アイ・ガット・リズム変奏曲 Variations on a original theme "I got rhythm"(1934)ミュージカル『ガール・クレイジー』の劇中曲より。主題と6つの変奏からなる 交響組曲『キャットフィッシュ・ロウ』 Catfish Row(1936)オペラ『ポーギーとベス』の音楽を演奏会用組曲に編曲した作品。全5曲。タイトルは「なまず横丁」を意味する。ロバート・ラッセル・ベネット編曲による「交響的絵画」も有名。
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