第8巻「複合戦線」
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「戦場ロマン・シリーズ」の記事における「第8巻「複合戦線」」の解説
初版 1982年12月5日(ISBN 978-4253063890) 複合戦線 戦隊からはぐれた一式陸上攻撃機はオンボロ。飛行中にエンジンが脱落するような機体だが、乗務員のほうも隻眼のパイロットや方向音痴の航法士など。同じく単独で飛行中のB-25と遭遇し、爆撃機同士で空中戦を行い双方とも被弾不時着。そこは最前線が入り組んで各国の飛行機が墜落した島だった。不時着で日米ともに負傷者もなく、取っ組み合いの戦闘になるものの……実は米軍は機体のフェリーフライト任務で搭乗員は全員女性。強気な女性機長はジュネーヴ条約を楯に、まっとうな捕虜待遇を要求してくる。 時は流れて、戦後。仲睦まじい元副機長同士の隣家では夫婦喧嘩が行われ「ジュネーヴ条約違反」の声が…… 閃光の大空 雷電に乗り東京上空に飛来する爆撃機を迎撃するパイロット。花火職人の家に育ったパイロットは、火薬の知識を得るために英語を勉強したものの、無線で聞こえてくるのは日本の悪口ばかり。そして雷電とP-47(サンダーボルト)の「雷」同士の防空戦のさなか、高射砲も届かないはずの6000メートルの高空に、父の作った花火が打ち上がる。 黒い魔笛 今夜も連合軍の夜間爆撃が行われる。先導するのは夜間飛行の達人メイスン。だが、彼には「最愛の姉が恋人と愛を交わしているのに耐えられず、二人を射殺してしまった」という過去があった。その過去、そして姉の断末魔のあえぎを忘れられない彼の耳に、そのあえぎと似た音が響く。メイスンは錯乱し、目標手前の廃墟となった教会へ激突し炎上。後続の爆撃隊はその炎を目標と誤認し爆撃を開始。離脱コース上にあった本来の目標地からの対空砲火によって全滅してしまう。 クラッシュUSA ※シリーズ外読み切り作品(『プレイコミック』1979年7月号掲載) 砂の薔薇のプロトタイプ的な作品。日系女性4人からなる特殊作戦チームKISSの活躍を描く現代物。 大量の金塊を市場に放出することで、アメリカ経済を壊滅させるというテロ計画。その重量から持ち出すことも出来ず、テロリストを殲滅するわけにもいかず。KISSチームは一計を案じて組織の地下金庫を狙う。 暴走(つっぱり)ホリック ※シリーズ外読み切り作品(『プレイコミック』1981年11月号掲載) ファントム無頼、エリア88の登場キャラクターをスター・システムとして登場させた現代物。 交通法規を無視して走ることはあっても、それ以外の犯罪には手を染めなかったバイク暴走グループ『青騎士』。グループが大きくなるにつれ下のメンバーの制御が効かなくなり、ついには若手メンバーによる強姦事件を引き起こす。グループのルールに則りチキンゲームでそのメンバーを殺害(事故死)に追いやり、グループのリーダー小林旭(こばやし・あきら)はリーダーを降りた。時は流れ、旭は郵便局員となっていた。 ある時、旭の妹の彼氏、勉(つとむ、通称ベン)が旭に勝負を挑んでくる。勉はかつて強姦された小夜子の弟だったのだ。勉のスカGと旭の郵便カブによる町中レースが行われる。 「ファントム無頼#関連作品」を参照
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