第7版までに削除されたもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 08:06 UTC 版)
「グリム童話の一覧」の記事における「第7版までに削除されたもの」の解説
KHMタイトル原題取材源備考6a夜うぐいすとめくらとかげの話 Von der Nachtigall und der Blindschleiche フランスの本 (1808年) 第2版で「忠臣ヨハネス」に差し替え。 8aほうちょうをもった手 The hand with the measurer スコットランドの伝承 第2版で「奇妙な音楽家」に差し替え。 16aなんでもござれ Herr Fix und Fertig ヨーハン・フリードリヒ・クラウゼ 第2版で「三枚の蛇の葉」に差し替え。 22a子どもたちが屠殺ごっこをした話 Wie Kinder Schlachtens miteinander gespielt haben ヨハネス・プレトーリウス 『冒険の福引壷』(1669年) 第2版で「なぞなぞ」に差し替え。 27a死神とがちょうの番人 Der Tod und der Gänsehirt ゲオルク・フィリップ・ハルスデルファー 『痛ましい殺人物語の大舞台』(1663年) 第2版で「ブレーメンの音楽隊」に差し替え。 33a長靴をはいた猫 Der gestiefelte Kater ジャネット・ハッセンプフルーク ペローの童話集にあるものと逐語的に似ていたため、第2版で「三つの言葉」に差し替えられる。 34aハンスのトリーネ Hansens Trine ドルトヒェン・ヴィルト 第2版で「知恵者エルゼ」に差し替えられる。 43a奇妙なおよばれ Die wunderliche Gasterei アマーリエ・カッセンプフルーク 第3版で「トゥルーデおばさん」に差し替え。 54a馬鹿のハンス Hans Dumm ハッセンプフルーク家 第2版で「背嚢と帽子と角笛」に差し替え。 62a青ひげ Blaubart ハッセンプフルーク家 ペローとの関連が明らかなため、第2版で「蜂の女王」に差し替えられる。 64aぼけなすの話 Von dem Dummling グレートヒェン・ヴィルト他 「白い鳩」「蜜蜂の女王」「三枚の鳥の羽」「黄金のがちょう」の4つからなる話で、「白い鳩」を除いて第2版以降それぞれ独立した話になる。 66aどんちゃか騒ぎ Hurleburlebutz ヨハンナ・ハッセンプフルーク 第2版で「子ウサギのおよめさん」に差し替え。 68a夏の庭と冬の庭 Von dem Sommer- und Wintergarten フェルディナント・ジーベルト 第2版で「どろぼう名人とその大先生」に差し替えられ、「鳴いて飛び跳ねるひばり」(KHM88)の注に入れられる。 70aオケルロ Der Okerlo ジャネット・ハッセンプフルーク オーノワ夫人の話との類似のため、第2版で「三人のしあわせもの」に差し替えられ、「めっけ鳥」(KHM51)の注に入れられる。 71aねずみの皮の王女 Prinzessin Mäusehaut ヴィルト家 ペローの「ロバの皮」との関連が明らかなため、第2版で 六人男、世界を股にかける」に差し替え。 72a梨の小僧が落ちない Das Birnli will nit fallen スイスの口承。唯一の韻文であったため、第2版で「狼と人間」に差し替えられる。 73a人殺し城 Das Mordschloss オランダ人女性 オランダの話であること、またペローの「青髭」との関連性から、第2版で「狼と狐」に差し替えられる。 74a泉の子ヨハネスと泉の子カスパール Von Johannes-Wassersprung und Caspar-Wassersprung フリーデリケ・マンネル 第2版で「狼と名付けをたのんだ奥さま」に差し替えられ、「ふたり兄弟」(KHM60)の注に入れられる。 75aフェニックス鳥 Vogel Phönix マリー・ハッセンプフルーク マイン地方の話。第2版で「狼と猫」に差し替えられ、「三本の金の髪の毛を持つ悪魔」の注に入れられる。 77aさしもの師とろくろ師の話 Vom Schreiner und Drechsler フリーデリケ・マンネル 第2版で「知恵者のグレーテル」に差し替え。 81a鍛冶屋と悪魔 Der Schmidt und der Teufel マリー・ハッセンプフルーク 第2版で「のんきぼうず」に差し替え。 82a三人姉妹 Die drei Schwestern ヨハン・カール・アウグスト・ムゼーウス 『ドイツ人の昔話』(1782年) 第2版で「道楽ハンスル」に差し替え。ヤーコプはこの話について書簡で「口承の生き生きした感じがない」と述べている。 84aお姑 Die Schwiegermutter ハッセンプフルーク家 同家で書き留められたもの。断片であるため、第2版で「ハンスの嫁取り」に差し替えられる。 85a(断片) Fragmente 「雪の花」「お姫様としらみ」「ヨハネス王子の話」「役に立つ膏薬」の4断片。 104a忠実な動物たち Die treuen Tiere フェルディナント・ジーベルト 初版よりシュヴァルム地方の話として置かれていたが、のちにモンゴルの話の翻訳に基づくことが判明し、第7版で「賢い人々」に差し替えられる。 107aからす Die Krähen アウグスト・フォン・ハクストハウゼン アウグストがメクレンブルク出身の兵隊から聞き取り送付したもの。 119a怠け者と働き者 Der Faule und der Fleißige フェルディナント・ジーベルト (?) グリムの注にシュヴァルム地方の話とある。第2版で「シュヴァーベンの七人男」に差し替え。 122a長い鼻 Die lange Nase ドロテーア・フィーマン 第2版で「キャベツろば」に差し替えられ、同注に入れられる。 129aライオンと蛙 Der Löwe und der Frosch ルドヴィガ・ヨルデス・ブレンターノ 第2版で「腕利き四兄弟」に差し替え。 130a兵士と指物師 Der Soldat und der Schreiner ハクストハウゼン家 (?) グリムの注にミュンスターラントの話とある。またヤーコプからヴィルヘルムへの手紙に「私が削除したい最悪の話」として挙げている 。第2版で「一つ目二つ目三つ目」に差し替え。 136a山男 De wilde Mann ハクストハウゼン家 方言で書かれたミュンスター地方の話。第7版で「鉄のハンス」に差し替えられる。 143a飢死にしそうな子どもたち Die Kinder in Hungersnot ヨハネス・プレトーリウス 『冒険の福引壷』(1669年) 第2版で「旅に出る」に差し替え。 152a哀しみの聖女 Die heilige Frau Kummernis アンドレアス・シュトローベルの書物(1770年) 第2版で「牧童」に差し替え。 175a不幸せ Das Unglück ハンス・ヴィルヘルム・キルヒホフ『ヴェンド人の怒り』(1563年) 第4版で追加され、第7版で「月」に差し替え。 182aえんどう豆の試練 Die Erbsenprobe 第5版で追加され、第6版で「小人の贈りもの」に差し替え。アンデルセンに同様の話「エンドウ豆の上に寝たお姫さま」がある。 191a盗賊と彼の息子たち Der Räuber und seine Söhne モーリツ・ハウプト 『ドイツ古代誌』 (1836年) 第5版で追加され、第7版で「あめふらし」に差し替え。
※この「第7版までに削除されたもの」の解説は、「グリム童話の一覧」の解説の一部です。
「第7版までに削除されたもの」を含む「グリム童話の一覧」の記事については、「グリム童話の一覧」の概要を参照ください。
- 第7版までに削除されたもののページへのリンク