第7留 -二度目に倒れた場所-
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 06:09 UTC 版)
「ヴィア・ドロローサ」の記事における「第7留 -二度目に倒れた場所-」の解説
第7留はヴィア・ドロローサ通りとハーン・アル=ザイト通りとの交差点にあり、スーク(市場)の只中に位置している。ここではイエスが二度目に倒れた場所、および「裁きの門」が記念されている。ハン・アル=ザイト通りはアエリア・カピトリーナの時代はカルドであった。現在、イエスの十字架と墓が置かれている聖墳墓教会、すなわちゴルゴタの丘はエルサレム旧市街の城壁内にあるのだが、イエスの時代には城壁の外にあった。フラフィウス・ヨセフスによれば、当時のエルサレムには第2城壁があり、紀元1世紀の四十年代にはアグリッパ1世によって第3城壁が建造されている(ゴルゴタの丘は第2城壁と第3城壁の間にある)。キリスト教の伝承では、イエスの時代、第7留の場所(第2城壁の西側壁中央)には「裁きの門」と呼ばれるゴルゴダの丘へとつながる門があり、この上で死刑囚に対する罪状が読み上げられていた。もちろん、イエスの場合も同様に行われたという。 第7留が「裁きの門」の場所に定められたのは13世紀以降のことである。また、イエスの二度目の転倒にまつわる伝承は、おそらく、この場所の傾斜が相対的に険しいことに由来していると思われる。この場所は1875年、職業訓練校にするためにフランシスコ会によって買い取られたのだが、建造された施設は現在のところコプト正教会の礼拝堂として使用されている。
※この「第7留 -二度目に倒れた場所-」の解説は、「ヴィア・ドロローサ」の解説の一部です。
「第7留 -二度目に倒れた場所-」を含む「ヴィア・ドロローサ」の記事については、「ヴィア・ドロローサ」の概要を参照ください。
- 第7留 -二度目に倒れた場所-のページへのリンク