第4篇とは? わかりやすく解説

第4篇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 00:29 UTC 版)

エミール (ルソー)」の記事における「第4篇」の解説

エミール肉体的に強く周囲世界注意深く観察することを学ぶと、教育最後部分である感情準備が整う。「我々は活動的思考する存在育てた人間完成させるために、私たち残されているのは、愛し感じ存在育てること、つまり、感情によって理性完成させることである。」 エミールはこの時点ティーンエイジャーであり、ルソーは、エミール今や複雑な人間感情、特に同情理解できるようになった信じている。ルソーは、子どもが他人代わりに自分自身を置くことはできないが、思春期達してそうすることができるようになり、エミールはついに世界に連れて行かれ社交的になることができるという。青年期の間に新たに社会意欲見せようになったエミールにさらに、家庭教師彼に宗教というものを紹介するルソーによれば子供たち15歳16歳になる前にのような抽象的な概念理解することができないので、彼らに宗教手ほどきするのは危険を伴う。ルソー次のように書いている。「神性気づかないことは、それを怒らせることほど悪いことではない。」さらに、子どもたち宗教一部である難し概念理解することができないので、子供たちは彼らに言われたことを暗唱するだけであり、彼らは信じることができないと彼は指摘する。 第4篇には、有名なサヴォア司祭信仰告白」も含まれている。これは、エミール非難主な原因であり、親の書とは無関係に最も頻繁に抜粋され出版され部分である。ルソーは「職業」の最後に次のように書いている。「私はこの文章を、宗教的な問題で従うべき感情原則としてではなく生徒推論する方法の例として書き写した。私が確立しようとした方法とは異なる。」 ルソーは、司祭通して読者信仰のみという主張通して自然宗教導いていく。ルソーこのように書く。「もし彼が(基礎的な自然宗教超えて)別の宗教を持たなければならないとしたら、私はもう彼を宗教案内人であることはできない。」

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第4篇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 15:06 UTC 版)

国富論」の記事における「第4篇」の解説

第4篇は経済学史などに位置づけられる。旧来の学説具体的に重商主義重農主義への批判だが、ほとんどは前者への批判割かれている。スミス重農主義に対して批判しつつも影響脱し切れておらず、農業重視する生産的労働不生産的労働などにも投影されている。 重商主義金銀貨幣を富と解釈し、その蓄蔵志向する。しかし、国内商業では、売り手に富が蓄蔵される一方買い手損失を出すことになる。そこで重商主義では、国際貿易財貨を稼ぐことを重視し輸出奨励輸入抑制のための政策が採られるとともに植民地拡大目指し軍事費増大することになる。しかし、スミス重商主義政策輸入抑制のための2政策輸出奨励のための4政策、計6つ分類し、この第4篇では1章ずつを割いて批判した批判した論点の中では植民地論の比重明らかに大きいが、これは当時アメリカ植民地情勢初版刊行から約4か月後にアメリカ独立宣言出された)と強く結びついているスミス輸入制限有害なものとした。他方国防をより上位に置き、航海条例高く評価している。ゆえに無条件規制全廃主張したわけではないし、規制をなくすことで損害被る人々のために、改革速度漸進的とすべきことも主張したまた、輸出奨励金有害なものとし、輸出奨励する政策は、不利な産業過度資本投入させるものとして批判している。同様に植民地支配にしても植民地から安く買いたたいて高く売りつけたところで、不利な産業への資本偏重促進することで、自国産業発展歪めることになるとした。また、植民地の防衛本国税金投入されるというコスト面からも、植民地支配非効率性を指摘した。 そして、アメリカ植民地については、彼らの代表権イギリス議会議席)を認めて取り込む案と、植民地放棄し同盟国とする案とを示したとはいえスミス前者実現困難性に触れており、アメリカ伸長伴って課税額に応じた代表数が拡大すればイギリス首都アメリカ大陸移転する事態起こりうる懸念した

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