サヴォアとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > サヴォアの意味・解説 

サボア【Savoie】


サヴォア

名前 Savoie

サヴォワ

(サヴォア から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/01 07:32 UTC 版)

サヴォワの旗

サヴォワフランス語:Savoie(サヴワ)アルピタン語:Savouè(サヴウェ))またはサヴォイアイタリア語:Savoia)は、南ヨーロッパの歴史的地域名。おおよそ現在のフランス南東部、ローヌ=アルプ地域圏サヴォワ県オート=サヴォワ県にあたるが、歴史的領域としては現在のイタリア領とスイス領にも一部がまたがっている。

由来

「サヴォワ」の地名は、ラテン語のサパウディア(Sapaudia)に由来する。「サパウディア」は「サピン + ヴィディア」で、sapin は「樅の木」を、-vidiā は「森」を意味することから、Sapaudia で「樅の森」ないし「樅の森の国」を意味する。サパウディアの名は西ローマ帝国末期の4世紀末、マルケリヌス・アンミアヌスRes Gestaeブルグント族の居住地として初めて記された。11世紀頃の中世ラテン語では Savogia となり、音韻変化の結果 Savoie となった。

地理

サヴォワ県
オート=サヴォワ県
サヴォワの等高図(赤い方が高い)

サヴォワは北をレマン湖、東から南をアルプス山脈、南東部をシャルトルーズ山地、東をローヌ川とギエール川に囲まれる。

歴史

11世紀初頭、神聖ローマ皇帝コンラート2世がこの地方を征服した際、この地方はサヴォイア家(サヴォワ家)の始祖となるウンベルト1世ビアンカマーノの所領となった。

以来サヴォイア家のサヴォイア(サヴォワ)伯領として発展し、1416年にはサヴォイア(サヴォワ)公国となるが、1563年に宮廷がシャンベリからトリノに遷される。

1720年にサヴォイア公ヴィットーリオ・アメデーオ2世サルデーニャ島と王位を手に入れサルデーニャ王国が成立すると、サヴォワは実質的には王家ゆかりの地という一地方となった。1792年から1815年まで、サヴォワはフランス革命軍の支配下にあったが、1793年にはフランスの支配を排除するために戦争を起こした(メリベル戦争)。1860年にサルデーニャ王国はヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の下でイタリア統一を果たしたが、フランスにイタリア王国を承認させるため、プロンビエールの密約に基づき、ニース地方(イタリア語ではニッツァ)と共にサヴォワをフランス帝国に割譲した(なお、サヴォイア公の称号はこの時まで用いられており、以後もイタリア王の名目上の称号の一つとして保持された)。

関連項目


「サヴォア」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「サヴォア」の関連用語

サヴォアのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



サヴォアのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサヴォワ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS