第八方面軍司令官とは? わかりやすく解説

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第八方面軍司令官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 03:41 UTC 版)

今村均」の記事における「第八方面軍司令官」の解説

1942年昭和17年11月20日第8方面軍司令官としてニューブリテン島位置するラバウル着任したラバウルへの赴任前にシンガポール離陸時に乗機墜落している。今村山本五十六海軍大将佐官時代から親交があり、今村着任時の夕食会山本は「大本営ラバウル陸海共同作戦担当する司令官が君(今村)だと聞いた時は、誰だか同じ様なものの何だか安心なような気がした。遠慮気兼ね無し話し合えるからな」と陸海軍側近らの前で話した。そのため今村山本戦死した際には泣いて悲しんだという。今村ラバウル着任後、山本戦死する直前海軍一式陸上攻撃機搭乗し前線陸軍部隊視察行なった際、アメリカ軍戦闘機襲撃されそうになったが難を逃れている。 1943年昭和18年初頭米軍ガダルカナル島東部ニューギニアから日本軍駆逐しラバウル作戦の「第一任務」を完了した米軍はさらにソロモン諸島ニューギニア双方から前進する第二任務」の準備入った。これに対し日本軍ラバウル防衛線をソロモン諸島ニュージョージア島ムンダ岬の航空基地ニューギニアサラマウアを結ぶ線とした。防衛部隊の海軍側の指揮官草鹿任一中将陸軍側が今村大将であった日本海軍ラバウル航空隊活動は、日本軍航空兵力を米海軍実際以上に過大評価させ、西進する米軍補給路への大きな脅威米軍判断した。しかも、ラバウル今村により要塞化進んでいた。今村ガダルカナル島の戦い戦訓から、米海軍補給路の封鎖想定し補給途絶対し島内大量田畑作るよう指導行い食料自給自足体制を整えることにし、今村自身も自ら率先して畑を耕したという。早々から自給自足提唱していた今村陸軍対し海軍当初冷淡な対応であったが、戦局悪化に伴い作物栽培に関して陸軍教えを請う事になる。またアメリカ軍空爆上陸備えるため強固な地下要塞構築し病院兵器弾薬生産する工廠構築したのであるこのような状態を知った米軍は、攻略することで多大な損害予想される上、日本軍の補給路も一本化されることによりむしろ強化されるなどから、ラバウル占領回避し打撃により無力化する留めるとの決定をした。 ラバウル無力化のために、米海軍ソロモン諸島占領後ビスマルク諸島日本軍航空兵力、主にラバウル猛爆加えた第8方面軍経理部部員だった主計大尉によれば敵機の数は1944年1月2979機、2月2732機。さらに1944年昭和19年2月中旬日本艦隊根拠地トラック島空襲した結果日本海軍古賀峯一連合艦隊司令長官ラバウル海軍機を撤退させたため、ラバウル航空隊による米軍への積極的な脅威はほぼなくなった。しかし米軍ラバウル封鎖完成させるために活動した先ずラバウル東方グリーン島占領して航空基地設営しビスマルク諸島全体戦闘機活動可能にした。次に陸軍ダグラス・マッカーサー将軍アドミラルティ諸島東端ロスネグロス島占領して航空基地確保したアドミラルティ諸島の戦い)。さらに海軍がカヴィェン北西のエミウラ島を占領してラバウル無力化は完成した。これらの為に米軍失った兵力300程度であった。こうして、ラバウル守備隊孤立化したが既に現地自活可能な体制完成しており、かつ物資備蓄していたために、今村以下の第8方面軍草鹿中将以下の南東方面艦隊と共に終戦までラバウル維持した

※この「第八方面軍司令官」の解説は、「今村均」の解説の一部です。
「第八方面軍司令官」を含む「今村均」の記事については、「今村均」の概要を参照ください。

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