第二次尼子再興運動とは? わかりやすく解説

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第二次尼子再興運動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/29 09:14 UTC 版)

山中幸盛」の記事における「第二次尼子再興運動」の解説

尾高城から脱出した幸盛は、海を渡って隠岐国逃れると、元亀3年3月 - 4月1572年2月 - 3月)頃には再び海を渡って本土へ戻り但馬国潜伏する。そして、瀬戸内海の海賊村上武吉美作三浦氏重臣牧尚春らと連絡取りつつ、再び尼子家再興機会うかがっていた。なお、このとき幸盛は亀井姓を名乗っていたようである。 元亀4年1573年初頭、幸盛は但馬国から因幡国攻め込み桐山城攻略し拠点とすると、様々な軍事活動開始する。幸盛は、因幡国足がかりに、伯耆出雲方面への勢力の拡大計画していたと思われる。 このとき、因幡国実質的な領主は、毛利方の国人武田高信であった高信は、去る永禄6年1563年)に当時因幡国主・山名豊数争って勝利を収めると、毛利氏連携をとりつつ因幡の地で勢力拡大をしてきた人物である。 幸盛ら尼子再興軍は、豊数の弟で山名氏再起目指す山名豊国味方につけると、因幡国各地転戦し勝利を収め勢力拡大する。そして、天正元年8月1日1573年8月28日)、甑山城(こしきやまじょう)の戦いで武田軍決定的な勝利を得ると(鳥取のたのも崩れ)、高信居城鳥取城攻め本格化させる。 尼子再興軍は、約1,000の兵で武田軍5,000が籠もる鳥取城攻め寄ると、その後攻勢続け同年9月下旬鳥取城攻略した尼子再興軍による鳥取城の戦い)。城に籠もっていた武田家臣らは、尼子再興軍に人質差し出し降伏した鳥取城には山名豊国入り尼子再興軍は、私部城本拠構え居城とした。幸盛はその後10日の間に15城を攻略するなどして勢力を3,000余りに拡大し、東因幡一円支配成功した。 ところが11月上旬山名豊国が、田公高次などの懐柔により毛利方に寝返る尼子再興軍は、わずか1ヶ月余り毛利氏鳥取城奪い返されてしまった。鳥取城奪われ勢力が不安定となった幸盛は、その後因幡各地さまざまな軍事活動調略行い因幡平定向けて尽力することとなる。 因幡国内で毛利軍交戦する一方美作三浦氏備前国浦上氏豊前国大友氏などの反毛勢力連携を図るとともに密かに織田信長配下柴田勝家連絡取って体制立て直し図っていった。 これら戦いの中で幸盛は、天正2年11月1574年12月)、美作三浦氏居城高田城宇喜多直家軍を撃退し功績挙げたとして、大友宗麟から火薬原料となる塩硝1壷をもらい受けるなどしている。 天正3年5月1575年7月)、但馬国山名祐豊毛利氏と「芸但和睦」と呼ばれる和平交渉成立させる。かつて毛利氏敵対し尼子再興軍を支援していた祐豊であったが、この頃信長但馬支配権生野銀山対す権益脅かされつつあり、毛利氏手を組むことは重要であった但馬山名氏支援受けられなくなった幸盛は、天正3年6月14 - 15日7月21 - 22日)に因幡国若桜鬼ヶ城攻略し拠点をここに移す。元の居城私部城には亀井茲矩入ったとされる。この若桜鬼ヶ城は、因幡国から但馬播磨へ向かう山間交通路結節点位置しており、敵対する山名氏本拠である但馬避けつつ、播磨から京都へ向かうルート確保するという目的があったと思われる6月吉川元春小早川隆景は、約47,000の兵を率いて因幡国へ軍を進め尼子再興軍への総攻撃開始する。元春ら毛利軍は、尼子再興軍の諸城次々と攻略するとともに8月29日10月2日)には幸盛が籠もる若桜鬼ヶ城攻撃開始する尼子再興軍は、毛利軍の攻撃防ぎ撃退することに成功するも、10月上旬頃には私部城落城し、因幡における尼子再興軍の拠点はこの若桜鬼ヶ城の1城を残すのみとなるのであるしかしながらその後尼子再興軍の奮戦や、山陽方面織田氏毛利氏との間の緊張高まったことなどにより、10月21日11月23日)、毛利軍若桜鬼ヶ城周辺多数付城築いて因幡から撤退する。 ところが、反毛勢力三村氏滅亡浦上氏衰退、また支援受けていた美作三浦氏毛利氏降伏したことなどもあり、尼子再興軍は因幡国において完全に孤立化する。 さらに、元春ら毛利軍主力撤退後因幡毛利勢から圧力を受け続けたこともあって、天正4年1576年5月頃、尼子再興軍は若桜鬼ヶ城退去し因幡国から撤退する。こうして、2回目尼子再興運動失敗終わった

※この「第二次尼子再興運動」の解説は、「山中幸盛」の解説の一部です。
「第二次尼子再興運動」を含む「山中幸盛」の記事については、「山中幸盛」の概要を参照ください。

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