発掘・復元とは? わかりやすく解説

発掘・復元

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/02 13:57 UTC 版)

國士無双」の記事における「発掘・復元」の解説

公開後60年過ぎた1990年代に、本作公開当時家庭用として普及されたパテベビー用の9.5mmフィルムによる21分尺の短縮編集版の存在がわかり、映画批評家山根貞男協力により、大阪プラネット映画資料図書館がこれを35mmフィルム復元1996年平成8年)に行なわれ第9回東京国際映画祭の「ニッポン・シネマ・クラシック部門上映された。この35mmフィルムによる復元版プリントは、東京国立近代美術館フィルムセンターにも所蔵され1999年平成11年)に同センター上映されている。発掘されプリントによれば瀬川路三郎演じた浪人甲が「尾羽内烏之亟」(おばね うちからすのじょう)、渥美秀一郎演じた浪人乙が「伊賀左馬亮」(いか さまのすけ)という役名それぞれクレジットされている。同復元版35mmプリントの上上の問題点は、フィルムスピードが「18fps」である点で、トーキー以降通常の35mm映写機は「24fps」であり、速度切替機能のない映写機ではオリジナルスピードでの上映が不可能である点である。そこで名古屋シネマテークの上映に際し、「18fps」あるいは「24fps」で上映できる16mm映写機のために16mmフィルムによるプリント作成された。84分尺のオリジナルに対して25%長さ相当する21分尺のこの復元版には、贋者本物伊勢伊勢守対面最初試合本物敗北して仙人のもとで修行するシーン含まれている。同復元版は、2001年平成13年)にイタリアで行われた第20回ポルデノーネ無声映画祭での「日本サイレント映画特集でも、同年10月15日上映されている。 一方、この短縮版21分が発掘される以前から、マツダ映画社松田春翠二代目1925年 - 1987年)のコレクションによる「8分尺」の上映用プリント断片所有している。「21分尺」のプラネット/フィルムセンター版と「8分尺」のマツダ版の両方上映説明した活動写真弁士片岡一郎指摘によれば前者には最初試合シーン存在するが、後者には前者存在しない贋者」と修行後の「伊勢伊勢守」とのラスト試合シーン存在するという。このことから、内田吐夢監督した『土』について、東ドイツ現在のドイツ)の国立映画保存所版93分とロシアゴスフィルモフォンド24分をあわせて117分の最長版」をフィルムセンター作成した実績、あるいは溝口健二監督した瀧の白糸』について、谷天朗寄贈フィルムセンター版と京都府京都文化博物館所蔵共和教育映画所蔵版とをあわせて102分の最長版」をフィルムセンター作成した実績等もあり、同様の手法による『國士無双』の最長版の実現重要性片岡主張している。1986年昭和61年)に公開されリメイク版国士無双』を監督した保坂延彦によれば同作の製作を開始するにあたって観た、1982年昭和57年)ころの時点でのマツダ映画社版は「2分50秒尺」であったという。 2013年平成25年1月現在、本作ビデオグラムについては、単独では存在しておらず、保坂リメイク国士無双』のDVDプラネット/フィルムセンター版からの部分抜粋収録されたもの、松田春翠作・演出によるドキュメンタリー映画阪妻 - 阪東妻三郎生涯』のDVDマツダ映画社版からの部分抜粋収録されたもののみである。

※この「発掘・復元」の解説は、「國士無双」の解説の一部です。
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