産業革命の広がりと世界資本主義システムとは? わかりやすく解説

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産業革命の広がりと世界資本主義システム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 17:31 UTC 版)

近代における世界の一体化」の記事における「産業革命の広がりと世界資本主義システム」の解説

国名開始時期特色鉄道開通年と開通区間イギリス1760年代 1.木綿工業紡績部門綿布部門交互に展開2.19世紀前半「世界の工場」としての地位確立 1825年ストックトン・オン・ティーズ - ダーリントン フランス1830年代 1.フランス革命創出され小農中心資本蓄積の遅れ)2.七月王政期より本格化発展はゆるやか3.絹織物工業中心リヨン)から開始 1832年リヨン - サン=テティエンヌ ベルギー1830年代 1.1830年のベルギー独立革命契機2.独立後の経済危機克服すべく、国家主導銀行産業育成 ドイツ1840-50年代 1.領邦制のなかでのユンカー・ブルジョワの台頭2.ドイツ関税同盟1834年)による市場統一3.重工業から開始西南ドイツプロイセンで展開 1835年ニュルンベルク - フュルト アメリカ1830年代 1.米英戦争1812年 -1814年)後のイギリスからの経済的自立2.西部開拓による国内市場拡大3.南北戦争後本格化19世紀末には英・独追い越す 1830年ボルティモア - エリコット・シティ(Ellicott City, Marylandロシア1890年代 1.農奴解放令1861年)による労働者創出2.フランス資本導入国家保護により1890年代本格化 1838年ペテルブルク - ツァールスコエ・セロー 日本1890年代 1.1870年代政府殖産興業政策契機2.綿織物工業から開始3.日清戦争前後軽工業中心に発達下関条約賠償金投入1872年新橋 - 横浜 産業革命19世紀のうちに西欧から北欧北米、そして世紀末にはロシア日本など地域広がっていった。しかし、産業社会世界均一に広まったわけではなかった。イギリスは、すでに18世紀まで形成されていた世界的な分業システムをもとに産業革命推進したので、世界経済イギリス中心に3層構造をなすことになった。つまり、自由貿易となえるイギリス「世界の工場」、そして「世界銀行」として世界経済リードし、これに対してフランスドイツアメリカ合衆国、そして日本など後発国は、イギリスとは対照的に保護貿易による自国産業保護育成富国強兵つとめた保護貿易主義理論化したのが、フリードリヒ・リスト歴史学派経済学であり、アメリカ南北戦争は、保護貿易主義北部自由貿易主義南部内戦でもあった。また東欧アジアラテンアメリカアフリカは、国民経済としてまとまって対抗することができず、欧米対す従属経済にあまんじた。 1868年明治維新むかえた日本ふくめて20世紀世界史重要な役割果たし、かつて「列強」とよばれた諸国、あるいは現代、G7(先進7か国)あるいはG8先進8か国)と称される米・英日・独・仏・伊・加・露の諸国は、すべて19世紀なかばから1870年代にかけて、近代国家としての姿をととのえ世界資本主義システムのなかで互いにきそいつつ、従属地域にも手をのばしていった。 なお、「上からの資本主義」ないし保護貿易政策、あるいは富国強兵政策推し進めていくうえで、関税のないことはしばし大きな障害となった日本において条約改正政府民権派問わず国民的悲願とされたのは、そのためだった

※この「産業革命の広がりと世界資本主義システム」の解説は、「近代における世界の一体化」の解説の一部です。
「産業革命の広がりと世界資本主義システム」を含む「近代における世界の一体化」の記事については、「近代における世界の一体化」の概要を参照ください。

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