特攻の思想とは? わかりやすく解説

特攻の思想

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 04:03 UTC 版)

大西瀧治郎」の記事における「特攻の思想」の解説

大西神風特別攻撃隊創始者であるが、神風特攻隊以外も含む「特攻生みの親」とする見方については、第一航空艦隊長官になる以前から特攻支持者であったという認識支えられているという見方それ以前特攻中央研究されているので誤りとする見方がある。神風特攻隊に関しては、中央の研究する特攻とは別物であり、大西から中央事前報告はあったが、神風特攻隊大西独自の動きであった大西は一航艦参謀長小田原俊彦少将幕僚神風特攻隊創設する理由次のように説明した大西軍需局要職にいたためもっとも日本戦力知っており、重油ガソリン半年持たず全ての機能停止する、もう戦争終わらせるべきである。講和を結ばなければならないが、戦況悪く資材もない現状一刻も早くなければならないため一撃レイテ反撃し7:3条件講和を結び満州事変のころまで日本巻き戻すフィリピン最後戦場とする。特攻行えば天皇陛下戦争止めろ仰るだろう。また、この犠牲歴史日本再興するだろうという。 大西は、特攻は「統率外道」と考えていた。また、当時機材搭乗員技量で普通の攻撃をやっても敵の餌食なるだけとして、体当たり攻撃をして大きな効果戦果確信して死ぬことができる特攻は大愛、大慈悲であるとも考えていた。大西特攻が始まる当時よく「青年の純、神風起こす」と筆を揮い、猪口力平によれば日本救い得るのは30歳以下の若者である。彼らの体当たり精神実行日本を救う。現実作戦指導政治もこれを基礎にするべきである。」と語ったという。副官門司親徳に「を覆うて定まらず百年の後知己を得ないかもしれない。」と語ったという。福留繁によれば大西は「日本精神最後発露特攻であり特攻によって祖国の難を救い得る」と確信していたという。戸川幸夫東京日日新聞記者、のちに作家)から「特攻によって日本アメリカ勝てるのですか?」と質問され大西は「勝てないまでも負けないということだ」「いくら物量のあるアメリカで日本国民根絶してしまうことはできない勝敗最後にある。九十九敗れても、最後に一勝すれば、それが勝ちだ。攻めあぐめばアメリカもここらで日本和平しようと考えてくる。戦争ドロンゲームとなる。これに持ちこめばとりも直さず日本の勝ち、勝利とはいえないまでも負けにはならない国民全部特攻精神発揮すれば、たとえ負けたとしても、日本亡びない、そういうことだよ」と答えている。後藤基治大阪毎日新聞記者)から特攻続け理由聞かれ大西は「会津藩敗れたとき、白虎隊出たではないか。ひとつの藩の最期でもそうだ。いまや日本滅びかどうか瀬戸際にきている。この戦争勝てぬかもしれぬ」「ここで青年が起たなければ日本滅びますよ。しかし、青年たちが国難殉じていかに戦ったかという歴史記憶する限り日本日本人滅びないのですよ」と答えた吉岡忠一は「もうそれしか方法はなかったと思う。大西勝って自刃しただろう。」と話した吉松正博は大西第一航空艦隊長官就いた人選場合によっては特攻やむを得ないとする中央航空関係者から人望のある大西適任考えたものだろうと話している。源田実は「大西立場に立たされば、山本五十六山口多聞も同じことをやったろうし、彼ら自身特攻機乗って出撃しただろう。それが海軍軍人である」と話している。門司親徳は「若ければ大西隊長として真っ先特攻行っただろう。大西は彼らだけ死なせるつもりがないと感じられ別世界だった。」と語った

※この「特攻の思想」の解説は、「大西瀧治郎」の解説の一部です。
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