特攻平和会館の建設
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「知覧特攻平和会館」の記事における「特攻平和会館の建設」の解説
1985年になって「知覧特攻遺品館」が手狭となったため、知覧町が5億円の予算を投じて「知覧特攻平和会館」を建設、「知覧特攻遺品館」の事務局長であった板津が初代館長に就任した。老朽化した「特攻平和観音堂」も2004年に改築され、隣接する運動公園を含めて「知覧平和公園」として整備されて、南九州市有数の観光スポットとなり、公園内の球場や陸上競技場などの施設は様々なスポーツ大会で利用されている。また、公園内には600本の桜が植樹され、満開の時期は夜間にライトアップされるなど、絶好の花見スポットとなっており、映画『俺は、君のためにこそ死ににいく』のワンシーンにも使用されている。 来館者数は「知覧特攻平和会館」にリニューアル後は増加の一途をたどり、平和学習として全国から多数の修学旅行生も訪れた。来館者数はピークの2002年に73万人にまで達し、その波及効果で南九州市への観光客数を122万人にまで押し上げたが、その後は、全国各地に戦史をテーマとして、最新の展示技術を活用した競合する平和学習に対応する施設が数多く開館して競争が激化し、来館者数は減少に転じて2016年には35万人にまで減少、その影響で南九州市への観光客数も52万人にまで減少している。そのため、来館者数を増やすための、「知覧特攻平和会館展示充実事業」が策定され、南九州市へのふるさと納税による資金などで順次設備のリニューアルが進んでいる。 2019年に世界最大の閲覧者数を擁する旅行口コミサイトであるトリップアドバイザーが発表した「日本の美術館・博物館ランキング2019」では博物館部門で日本国内1位となった。
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