無線報時のはじまりとは? わかりやすく解説

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無線報時のはじまり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 02:39 UTC 版)

日本標準時」の記事における「無線報時のはじまり」の解説

1911年明治44年12月無線電信法による標準時艦船への通報実験的に実施東京天文台陸上連絡電線により銚子無線局識別信号JJC周波数:500kc)に中央標準時伝え電波発射する方法により、毎日午後9時が通報されようになった1912年大正元年9月JJC無線報時が正式業務として開始される1919年大正8年国際報時局BIH現 国地球回転基準系事業)が設立される1921年大正10年11月24日東京天文台官制大正10年勅令450号)が制定され東京天文台天文学に関する事項攻究天象観測暦書編製時の測定報時時計検定に関する事務掌ることが定められた。 1922年大正11年第1回国際的な経度測量を行うことが決まり臨時的毎日午後11時に学用報時船橋局から放送された。これが、学用形式JJC報時始まりとなる。 1924年大正13年4月測地学委員会(現 文部科学省 科学技術・学術審議会 測地学分科会)が、東京天文台構内三鷹国際報時所を設けて国際無線報時受信時刻国際共同研究事業参加する国際報時長波によって行われた当時は、±0.01秒までの精度得られれば上等だった1925年大正14年6月正式に学用形式によるJJC報時放送されるようになった定刻報時学用式と大衆向けの日本式2形式である。 当年内国天文学連合IAU)と国際測地学・地球物理学連合IUGG)の主催で、国際報時局BIH、現IERS)が中央局となって第1回万国経度観測実施された。無線報時利用によって、当時予想していなかった高精度(±0.001秒台)が可能なことが示される。このとき確立され国際的な観測網に基づき国際協力事業として各地時刻総合されている(確定世界時)。 1933年昭和8年)±0.001秒の確度目標準備整えられて、第2回万国経度観測実施されるそのとき日本成績世界でトップクラスであった。このとき使用された諸機械は、第一次世界大戦の賠償としてドイツから輸入したバンベルヒ子午儀、リーフラー振り子時計テレフンケン長波受信機などの一流であった1948年昭和23年三鷹国際報時所が東京天文台併合される1948年昭和23年)ころ、東京天文台時計室にはリーフラー製の天文振り子時計南向き東向き据え付けてあった。小さな地震でも狂うので、クロノグラフを描かせてクロノメーター比較し歩度変化があれば調整実施された。この時計室の真上報時室があり、2台のルロア型の発信時計から報時信号出された。なお、当時報時は、午前11時と午後9時、および午後4時半の3回JJC発信符号による無線報時のほか、正午有線報時行っていた。報時は、最も新し観測値からリーフラー時計誤差をもとめ、その値を報時時刻まで外挿し、発信時計合わせて行われたまた、梅雨時などに観測連続してできない場合は、外国報時参考にした。当時は、戦争による物資の不足装置劣化影響により、無線報時精度劣化しており、国際報時局BIH、現IERS)の報告JJC修正値が0.1秒を超えなければ良いであった

※この「無線報時のはじまり」の解説は、「日本標準時」の解説の一部です。
「無線報時のはじまり」を含む「日本標準時」の記事については、「日本標準時」の概要を参照ください。

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