温泉芸者シリーズとポルノとは? わかりやすく解説

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温泉芸者シリーズとポルノ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 14:41 UTC 版)

東映ポルノ」の記事における「温泉芸者シリーズとポルノ」の解説

1968年岡田企画始めた"温泉芸者シリーズ"、"温泉もの"、"芸者もの"の、第一作タイトル温泉ふんどし芸者』は映倫からクレーム来てボツ企画に。結局温泉あんま芸者』(1968年6月28日公開)から6本作られた。 東映の"温泉芸者シリーズ"は、1963年温泉芸者』(叶順子主演富本壮吉監督)から始まる大映の"温泉シリーズ"を真似たものといわれる。 外注ピンク女優大量起用した徳川女系図』がピンク業界から反撥受けたため、岡田プロデュースシリーズ第3作1968年温泉あんま芸者』(石井輝男監督)からは自前ヌード女優育成してエロ路線充実させた。 映画の舞台となった温泉観光地として売り出せるため、ロケ大歓迎タイアップ作戦で、安上がりの上スタッフ・キャスト至れり尽くせりだったといわれる。ところが段々興行成績落ち肝心温泉地ロケお断りとなり、苦肉の策鈴木則文静岡実家コネ使い伊豆撮影されたのが第4作温泉みみず芸者』(1971年7月公開鈴木則文監督)。この『温泉みみず芸者に於いてプロデューサー天尾完次海外雑誌グラビアから"ポルノグラフィ"という言葉を見つけて、"ポルノ"という言葉日本初め使った本作主演デビュー作となった当時16歳池玲子成人履歴書100%捏造し、池を売り出すため、あれこれ思案し日本初ポルノ女優」というキャッチコピー付けた今日SEX映像代名詞として日本定着する、"ポルノ"という言葉は、このとき東映作った造語。 "ポルノグラフィ"という言葉は、文学絵画写真等の官能表現一分野として存在はしていたが、知る人のみが知る異端業界用語一般に知られてなかった。勿論、"ポルノグラフィ"を"ポルノ"と略したのもこの時が最初である。池は"ポルノ"という言葉聞いて「全然いやらしくないし、すっごく可愛感じがする」と喜んでいたという。 この『温泉みみず芸者』で池とともにデビューしたのが、やはり天尾鈴木スカウトし杉本美樹で、岡田社長から「二人自前ポルノ女優として育てろ」と指示があった。"ポルノ"という言葉スポーツ新聞から、夕刊紙週刊誌などに拡散され、川上宗薫梶山季之といった作家官能小説には"ポルノ小説"という言葉付けられた。 日活東映アイデア拝借して"日活ロマンポルノ"という言葉作り東映の『温泉みみず芸者公開から4か月後の1971年11月20日に『団地妻 昼下りの情事』『色暦大奥秘話』を"日活ロマンポルノ"第一弾として封切りポルノ映画」という名称が一気普及、"ポルノ"という言葉日本広く認知され定着していった。この"日活ロマンポルノ"最初の二作品それぞれ団地妻シリーズ」「色暦大奥シリーズ」として量産されるが、日活大奥物は東映大奥物(大奥に関する作品の一覧)のパクリである。 東映1972年ゴールデンウィーク映画徳川セックス禁止令 色情大名』から岡田の強い意向看板に「東映ポルノ路線と書かせた。 『温泉みみず芸者』は、岡田天尾鈴木タコのよく獲れる海岸に行かせ、タイトル最初は『温泉タコ壺芸者であったが、「考えたけど、タコ壺は弱い。みみずにしろ」と岡田言ってきて、鈴木が「もうタコ壺使って撮影してますよ」と反論したが「中身いいからタイトルだけはみみずで行け」と『温泉みみず芸者』にタイトル変更した。 また映画の「クライマックスは“セックス対決”で行こう」「その方作品が締まる。温泉芸者で“勝負したら締まる”」という岡田理論指示し東映ポルノの“セックス対決”という伝統ここからスタートした東映の"温泉芸者シリーズ"は、その後1973年温泉おさな芸者』(鷹森立一監督)、1975年東京ふんどし芸者』(野田幸男監督)が製作されるパワーダウンシリーズ終了日活ロマンポルノの"温泉芸者モノ"も次第なくなりジャンルとして絶滅している。

※この「温泉芸者シリーズとポルノ」の解説は、「東映ポルノ」の解説の一部です。
「温泉芸者シリーズとポルノ」を含む「東映ポルノ」の記事については、「東映ポルノ」の概要を参照ください。

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