洋式兵学者としての業績とは? わかりやすく解説

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洋式兵学者としての業績

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 05:13 UTC 版)

赤松小三郎」の記事における「洋式兵学者としての業績」の解説

安政2年1855年)より勝海舟門人として長崎海軍伝習所赴く長崎最新式ミニエー銃性能知り、新銃が戦闘方法一変させる考え関心海軍から陸軍移っていった。安政4年にはオランダ語原書から新式ミニエー銃性能詳述した『新銃射放論』を、安政5年にはオランダ陸軍の銃の使い方教則である『矢ごろのかね 小銃彀率』を、それぞれ翻訳出版している。当初勝海舟従者として活動していたが、途中で勝のもとを離れ安政5年からは第3期伝習生として長崎入りしていた旗本小笠原次郎に従って騎兵学を学んでいる。 安政6年海軍伝習所閉鎖されると、江戸に戻って咸臨丸への乗船希望した願いが叶わず、失意のうちに上田帰国した万延文久年間上田藩兵制洋式化に務めた元治元年1864年)、第一次長州征伐際し上田藩公務として武器買い付け江戸出たことを契機に、横浜駐留英国騎兵士官ヴィンセント・アプリン大尉より英語の指導を受けつつ、イギリス兵学書翻訳着手する慶応元年江戸出て英国兵学学ぼうとしていた薩摩藩士の野津道貫赤松小三郎弟子入りしている。後に赤松薩摩藩招請したのも野津であった慶応元年第二次長州征伐際し上田藩徳川家茂護衛として大坂城に在陣することになり、赤松大坂赴いた赤松は、陣中でも英国兵書翻訳作業進め英国歩兵練法』(1862年英国歩兵操典Field Exercises & Evolutions of Infantry)として翻訳出版をした。同書は五篇からなるが、一、三、五篇が赤松翻訳で、二、四篇は金沢藩士で下曽根塾の同門であった浅津富之助(後の南郷茂光)の翻訳であり、下曾弥版として出版した。これは日本で最も早い英国専門書からの直接翻訳書であった。この訳書により、ようやく赤松小三郎の名は、英国兵学者として轟くことになった慶応2年1866年)より、京都私塾開き英国兵学教える。門下生には、薩摩肥後会津越前大垣などの各藩士から新選組隊士までが含まれており、呉越同舟状態であった慶応2年10月には薩摩藩から兵学教授として招聘され京都薩摩藩邸において野津鎮雄塾頭)・野津道貫中村半次郎村田新八篠原国幹黒木為楨東郷平八郎樺山資紀上村彦之丞ら約800人に英国兵学教え藩士たちの練兵行った薩摩藩兵制式から英式へと改変するのに指導的役割果たした。 また慶応3年3月頃から、会津藩士・山本覚馬より会津藩洋学校顧問就任依頼され友人西周と共に会津藩洋学校顧問務めた。 『英国歩兵練法』の初版本には誤訳もあり、赤松浅津富之助とのあいだの訳語不統一もあった。さらに完訳本ではなかった。そこで薩摩藩から依頼を受け、1864年イギリス改定原本基づいて慶応3年5月改めて『重訂英国歩兵練法』(七編九冊)として出版した。この重訂版(薩摩藩版)は巷に流布しないよう薩摩藩軍局の厳重な管理下に置かれた。 島津久光は、訳本完成大い喜び赤松当時世界で最新式騎兵銃贈ってねぎらった

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