河鹿とは? わかりやすく解説

か‐じか【河鹿】

読み方:かじか

《かわしか(河鹿)の意。鳴き声が鹿に似るところからカジカガエルの別名。《 夏》「—鳴いて石ころ多き小川かな/子規


河鹿

読み方:カジカ(kajika)

カジカガエル


河鹿

作者三浦哲郎

収載図書昭和文学全集 23
出版社小学館
刊行年月1987.9

収載図書三浦哲郎自選全集 第7巻 野・拳銃と十五の短篇
出版社新潮社
刊行年月1988.3

収載図書拳銃と十五の短篇
出版社講談社
刊行年月1989.2
シリーズ名講談社文芸文庫


河鹿

作者岡本綺堂

収載図書怪奇探偵小説傑作選青蛙鬼談 1 岡本綺堂
出版社筑摩書房
刊行年月2001.2
シリーズ名ちくま文庫


河鹿

読み方:カジカ(kajika)

カジカ科魚類総称


河鹿

読み方:カジカ(kajika)

カジカガエル別称
アオガエル科カエル

学名 Buergeria buergeri


河鹿

読み方:かじか

  1. 同上(※「かっこ」参照)。〔第六類 器具食物
  2. 沢庵を云ふ。河鹿は渓流石の下棲息し、沢庵石の下にあるより。
  3. 沢庵を云ふ。河鹿も渓流石の下居り沢庵石の下にあるより。
  4. 沢庵をいう。河鹿は渓流石の下棲息し、沢庵石の下にあることから。
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

河鹿

読み方:カジカ(kajika)

本州四国九州山間渓流にすみ美しく鳴くカエル

季節

分類 動物


河鹿

読み方:カジカ(kajika)

作者 井伏鱒二

初出 昭和32年

ジャンル 小説


河鹿

読み方:カジカ(kajika)

作者 尾崎士郎

初出 昭和2年

ジャンル 小説


河鹿

読み方:カジカ(kajika)

作者 三浦哲郎

初出 昭和50年

ジャンル 小説


カジカガエル

(河鹿 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/23 03:01 UTC 版)

カジカガエル
カジカガエル Buergeria buergeri
保全状況評価[a 1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
: 無尾目 Anura
亜目 : ナミガエル亜目 Neobatrachia
: アオガエル科 Rhacophoridae
: カジカガエル属 Buergeria
: カジカガエル B. buergeri
学名
Buergeria buergeri
(Temminck & Schlegel, 1838)
和名
カジカガエル
英名
Kajika frog
カジカガエルの鳴き声。
(動画) カジカガエル

カジカガエル(河鹿蛙、金襖子、Buergeria buergeri)は、両生綱無尾目アオガエル科カジカガエル属に分類されるカエル。 清流の歌姫とも呼ばれとても美しい声で鳴く。

分布

日本本州四国九州五島列島[1][2][3][4][5][6]固有種

形態

他のアオガエル同様、メスはオスより大きく、体長オス3.5-4.4センチメートル、メス4.9-8.5センチメートル[3][4][5][7]。体形は扁平で[3][6]、岩の隙間に隠れるのに適している[5]体色は灰褐色で[3]、岩の上では保護色になる。また、とても可愛い両目の間に丁字状の暗色の模様が入る[7]。体色の濃淡は、環境によりある程度変色させることができる[5]。個体による色彩の変異はあまり顕著ではない[7]

指趾の先端には吸盤が発達する[1][3][5][6]

卵は直径0.2センチメートルで暗褐色[1]。幼生(オタマジャクシ)は渓流での生活に適応しており、口器は大型で吸盤状になり、急流で流されないように水中の岩に貼り付くことができる[2][3][4]

生態

山地にある渓流、その周辺にある森林などに生息する[1][4][5]

食性は動物食で、昆虫クモなどを食べる[4][6]。幼生は藻類を食べる[3][5]

繁殖形態は卵生。オスは水辺にある石の上などに縄張りを形成し、繁殖音をあげる[2]。鳴くのは、繁殖期の4月から7月の夕方から明け方までである。和名の「河鹿」はこの鳴き声が雄鹿に似ていることが由来[3]。4-8月に水中にある石の下などに約500個の卵を数回に分けて産む[1][2][3][4][5][6]。卵塊は直径5cmほどの球体[7]。卵は約2週間で孵化する[1]

人間との関係

鳴き声から和歌の題材になったり[5][6](夏の季語[注釈 1])、また美声で唄う個体を「河鹿」と呼んで讃えることもあった。

ペットとして飼育されることもある。江戸時代には専用の籠(河鹿籠)による飼育がされた[2][3][5]

日本では1936年山口県玖珂郡美川町(現:岩国市)の錦川中流域が「南桑カジカガエル生息地」、1944年岡山県真庭郡湯原町(現:真庭市)が「湯原カジカガエル生息地」として生息地が国の天然記念物に指定されている[1][3][a 2]

脚注

  1. ^ 「河鹿」は三夏(初夏・仲夏・晩夏)・動物に分類される季語である。- 齋藤慎爾・阿久根末忠編『必携季語秀句用字用例辞典』柏書房、1997年、200頁。

参考文献

  1. ^ a b c d e f g 今泉吉典、松井孝爾監修 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社1984年、129、191頁。
  2. ^ a b c d e 海老沼剛『爬虫・両生類ビジュアルガイド カエル1 ユーラシア大陸、アフリカ大陸とマダガスカル、オーストラリアと周辺の島々のカエル』、誠文堂新光社2004年、53頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k 加藤陸奥雄、沼田眞、渡辺景隆、畑正憲監修 『日本の天然記念物』、講談社、1995年、755-756頁。
  4. ^ a b c d e f 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、309頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j 深田祝監修 T.R.ハリディ、K.アドラー編 『動物大百科12 両生・爬虫類』、平凡社1986年、71頁。
  6. ^ a b c d e f 『小学館の図鑑NEO 両生・はちゅう類』、小学館2004年、53頁。
  7. ^ a b c d 山と渓谷社 日本のカエル+サンショウウオ 148頁

関連項目

外部リンク

  1. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • Yoshio Kaneko, Masafumi Matsui 2004. Buergeria buergeri. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.2.
  2. ^ 文化庁

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