歴史上のギヨームとは? わかりやすく解説

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歴史上のギヨーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/25 02:11 UTC 版)

ギヨーム・ド・ジェローヌ」の記事における「歴史上のギヨーム」の解説

ギヨーム8世紀半ば頃、フランス北部生まれた。父はオータン伯ティエリー4世であり、ギヨームカール大帝従兄弟にあたる(母オード(Aude)はカール・マルテルの娘)。カール大帝親族かつ信頼のおける臣下として、若い頃カール大帝宮廷生活していた。788年トゥールーズ伯ショルソー(fr)がバスク貴族のアダルリック(Adalric)に捕らえられガスコーニュルポ2世との同盟誓ったこのためカール大帝はショルソーが解放されると伯位を剥奪し従兄弟ギヨーム与えた790年)。ギヨームガスコーニュ制圧成功した793年アブド・アッラフマーン1世後継者ヒシャーム1世キリスト教徒対しジハードを行うと宣言したヒシャーム10万の兵を集め、その半数アストゥリアス王国侵攻し残りナルボンヌ通過しラングドックまで侵攻してきた。 ギヨームはこれに立ち向かい勝利したまた、ヴィルデーニュのオルビュー川近くで再びムスリム軍と遭遇し激し抵抗の末ムスリム軍をスペインまで撤退させたものの、敗北喫した801年ギヨームはアクィタニア王ルートヴィヒとともにフランク人ブルグント人プロヴァンス人、アクィタニア人ガスコーニュ人(バスク人)およびゴート人率いて遠征行いムーア人よりバルセロナ奪った804年ギヨームはマグロンヌ教区内(diocese of Maguelonne)、ロデーヴ近郊のジェローヌ(現サン=ギレム=ル=デセール)に修道院創建したギヨームはジェローヌに財産与え近く修道院を持つアニアーヌのベネディクトゥスen)にその管理任せたギヨーム与えた財産中にはカール大帝からの贈り物であった聖十字架含まれていた。聖人伝Vita sancti Willelmi』によると、カール大帝はその聖遺物エルサレム司教座から受け取ったという。 806年ギヨーム隠居し修道士となり、812年または814年5月28日死去したギヨーム死去した時、オランジュの鐘が独りでに鳴ったという。 ギヨーム家族創建した修道院対し遺言を遺した。804年1月28日遺言には、妻キュネゴンドおよびギブール、故人であった両親ティエリーおよびオード兄弟テオドエおよびアダレルム、姉妹アッバおよびベルタ、4人の息子ベルナール、ゴーセム、ティエリー、エルベール、娘ロトリンド、および甥ベルトランの名が記されていた。妻ギブールは、オランジュムーア人ワリ寡婦で、793年から796年の間、ナルボンヌヒシャーム1世戦った際にギヨームにより連れてこられたと言われている。息子ベルナールはギブールの子と言われている。ギブールの洗礼前の名前はオラブルであったとされるギヨーム遺言の中でギブールを妻と書いているが、実際に結婚したのかそれとも愛妾であったのかは不明である。 ジェローヌは依然としてアニアーヌ修道院長管理にあったが、ギヨーム評判高くなるにつれ論争の種となった拝廊目立たない場所からギヨーム遺体掘り出され聖歌隊の下の目立つ場所に埋葬されると、多く巡礼者ギヨーム関心を持つようになり、アニアーヌ修道院長は強い不満を持つに至った多く偽書双方立場作られ詳細な真相不明なまである。ジェローヌの修道院サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼主な中継点である。この12世紀後半ロマネスク様式修道院は、フランス革命時に取り壊されニューヨーククロイスターズ美術館で見ることができる。また、8世紀後半写本『Sacramentaire de Gellone』が有名である。

※この「歴史上のギヨーム」の解説は、「ギヨーム・ド・ジェローヌ」の解説の一部です。
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