欧州懐疑主義の同盟へとは? わかりやすく解説

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欧州懐疑主義の同盟へ(2013-2017)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 03:17 UTC 版)

同盟 (イタリア)」の記事における「欧州懐疑主義の同盟へ(2013-2017)」の解説

2013年12月15日後任決め書記長選挙では失脚したボッシ立候補表明したが、執行部支持集めたボッシ派のマッテオ・サルヴィーニ予備選挙優勢維持し同盟員票の82%を得票して第3同盟書記長となったトリノ開かれた執行会議承認受けて正式に発足したサルヴィーニ体制では欧州懐疑主義主張全面掲げられ、サルヴィーニの演説では「ユーロ人類への犯罪」という過激な発言飛び出している。イデオロギー幾分違いはあるものの、同じ欧州懐疑論者であるフランス国民戦線マリーヌ・ル・ペンオランダ自由党ヘルト・ウィルダースとの連帯模索しファシスト的と一般に受け取られる勢力と反EU政治連合組んでいる。 元々共産主義者であり、左派的な地方分権運動思想中心に置いてきたボッシはサルヴィーニへ激し批判行った。サルヴィーニも共産主義系の党内グループ属していた最左派同盟幹部であり、力強い反グローバリズム左派政治運動矛盾していないが、ファシズムとの連帯すらも辞さない点において反ファシズム公言するボッシとは異なっている。ヴェローナ市長フラヴィオ・トーシ(英語版)ら同盟内の中道派からもユーロ批判について疑問の声が上がった2014年欧州議会議員選挙でサルヴェーニはこれまでのパダーニア」から、「バスタ・ユーロ」(Basta Euroユーロはもう結構)という新たな選挙ロゴスローガン変更した政治主張地方分権環境主義ではなく欧州統合反対ユーロ離脱などの内容中心となった新体制向けた意欲的な試みであったが、同盟員混乱するばかりで即時党勢回復には繋がらなかった。選挙結果前回の9議席から5議席減少して得票率もほぼ半減する敗北となったが、一方で大敗喫した前年総選挙比較した場合は総得票数2.1%程上昇しており、ロンバルディア州と並ぶ同盟地盤であるヴェネト州では15.2%を得票している。支持回復傾向見られた事もあり、選挙後もサルヴェーニによる「新し同盟」の路線継続する事が執行会議承認されフラット・タックス運動中部・南部島嶼部での同盟支持広げる計画実施された。以前から中南部地域運動自治為の運動」との協力留まらず南部での協力政党「サルヴィーニと共に英語版)」を設立した年末実施されエミリア=ロマーニャ州議会選挙北部同盟は19.4%の票を獲得新し同盟新し同盟支持層受け入れられつつあるが、同時に同盟内での守旧派との軋轢生じている。 2015年欧州議会選の結果から州議会選挙での躍進期待されていたヴェネト州同盟支部巡って対立表面化したヴェローナ市長フラヴィオ・トーシ(英語版)と、サルヴェーニ派のヴェネト州知事ルカ・ザイア(英語版)が激し内紛繰り広げた末、トーシは新党行動!(英語版)』を設立して同盟から離脱した。しかし内部対立にも関わらずザイア率い同盟支部期待通り支持集めヴェネト州で40.9%の得票獲得した(ザイアの支持団体が23.1%、同盟が17.8%)。また同時に実施されウンブリア州トスカーナ州マルケ州州議会選挙でもそれぞれ得票率10%近く急上昇しており、反EU旗印中部イタリア地方議会選挙異例躍進遂げている。こうした動きから五つ星運動北部同盟イタリアの同胞といった反EU政党モンティ改革以来緊縮財政に不満を持つ労働者層支持集めイギリス・フランス次いでイタリアでEU離脱現実味を持つ可能性指摘されている。 2016年統一地方選挙[要リンク修正]での捗々しくない結果は、州議会選挙に続く躍進想定していたサルヴィーニ派を落胆させた。同年統一地方選挙ではローマ・ミラノ・トリノ・ナポリなど主要都市での市長選挙が行われたが、同盟ノヴァーラ市長選挙自派候補勝利した以外では存在感示せず、各選挙区全体では4%程度得票しか集める事ができなかった。2017年、反EU路線早くも失速しているとしてボッシ派やマローニ派から路線変更求め動き起きたものの、同年書記長選挙では82.7%の同盟員票を得てサルヴィーニが再選された。2期目迎えるサルヴィーニは反対意見対し、むしろ同盟の一層の改革支持回復には必要であると主張して北部」という郷土主義的な名称を「党名から外す事すらも検討している」と言及した

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