欧州懐疑主義系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/13 00:08 UTC 版)
「欧州議会の政治会派」の記事における「欧州懐疑主義系」の解説
欧州連合の能力を削減したり、これ以上の拡大を防ぐべきだとする政治的思想について、欧州議会では欧州懐疑主義系の会派がそれを代弁している。欧州議会において欧州懐疑派の会派が初めて結成されたのは1994年7月19日のことである。このとき結成されたのが「欧州諸国民グループ」で、この会派は1996年11月10日まで存続した。この後を引き継ぐ形となったのが1996年12月20日に結成された「諸国民のヨーロッパのための独立グループ」である。1999年の選挙を受けて、同会派は7月20日に「民主主義と多様性のヨーロッパ」に、2004年の選挙のあとの7月20日には「独立・民主主義グループ」にそれぞれ再編されている。このとき独立・民主主義グループは9か国22人の議員が所属しており、会派の代表にはイギリス独立党のナイジェル・ファラージと、アイルランドの無所属キャシー・シノットが務めた。 2009年の選挙で、独立と民主主義グループと諸国民のヨーロッパ連合は改正された議院規程の会派形成要件を満たすことができなくなった。そこで両者に参加していた一部の政党・議員は合流して新会派「自由と民主主義のヨーロッパ」を結成した。このほか、2009年6月22日に欧州人民党・欧州民主主義グループを形成していた政党のうち、イギリスの保守党やチェコの市民民主党などの保守系の欧州懐疑派の政党が離脱して新たな会派「欧州保守主義グループ」を結成した。 2014年の選挙により所属議員の構成が大きく変わったため、「自由と民主主義のヨーロッパ」は「自由と直接民主主義のヨーロッパ」へと再編された。 諸国民のヨーロッパグループ(1994年7月19日 - 1996年11月10日) 諸国民のヨーロッパのための独立グループ(1996年12月20日 - 1999年7月20日) 民主主義と多様性のヨーロッパのためのグループ(1999年7月20日 - 2004年7月20日) 独立と民主主義グループ(2004年7月20日 - 2009年7月1日) 欧州保守改革グループ(2009年6月22日 - ) 自由と民主主義のヨーロッパ(2009年7月1日 - 2014年6月24日) 自由と直接民主主義のヨーロッパ(2014年6月24日 - )
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