柚木加菜子と関係者
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柚木加菜子(ゆずき かなこ) 声 - 戸松遥 / 演 - [映]寺島咲(幼少期:木村彩由実) [舞]井上音生 頼子のクラスメイトで友人。頼子以上の美少女で男のような喋り方をする。才色兼備だが、友達が少ないことで寂しい思いをしており、似た境遇の頼子と仲良くなる。陽子の実の娘だが、対外的には「歳の離れた妹」だとしている。世間には秘密で本人も知らないが、柴田財閥当主・柴田耀弘の曾孫(孫・柴田弘弥の私生児)だとされている。 頼子と一緒に家出しようとしたが、武蔵小金井駅で何者かに突き落とされて列車に轢かれ、瀕死の重傷を負ってしまう。美馬坂近代医学研究所に入院したが、姿を消す。 柚木陽子(ゆずき ようこ) 声 - 久川綾 / 演 - [映]黒木瞳 [舞]紫吹淳 加菜子の実の母親。周囲には「姉」と称している。過去に芸能活動を行っており、当時の芸名は実母の名を採った「美波絹子(みなみ きぬこ)」。実年齢は31歳だが、芸能界では6歳若くサバ読んでいた。1年ほど前に芸能界を引退して小金井町に隠棲しており、17歳の時に出産した娘と雨宮と共に暮らしていた。 瀕死に陥った加菜子を美馬坂近代医学研究所に転院させるよう手配した。 美馬坂幸四郎(みまさか こうしろう) 声 - 田中正彦 / 演 - [映]柄本明 [舞]西岡德馬 登戸にある美馬坂近代医学研究所の所長。医科学者。陽子の父親。徳島出身。50代半ばという年齢の割りには髪に黒く艶があり、理性の塊の如き精悍な顔をしている。 戦前は帝国大学出身の免疫学の権威、天才外科医として名を馳せ、癌細胞の不死性に着目した研究を行っていたが、いつしか人体のパーツを人造物に取り替える機械人間の研究へ移行し、その結果学会の中央から疎まれて14、5年前に公の場から追放されたとされる。京極堂とも面識がある。 雨宮典匡(あめみや のりただ) 声 - 檜山修之 / 演 - [映]右近健一 [舞]田口涼 柚木母娘を世話している青年。冴えない外見の茫洋とした人物。柴田財閥の手配により、14年間陽子と加菜子の監察を行ってきた。陽子が女優だった頃は彼女の付き人もしていた。肺に先天的な疾患があり、重労働ができないために徴兵検査で撥ねられて従軍せず、戦中も一家と共に疎開している。 楠本頼子(くすもと よりこ) 声 - 高橋美佳子 / 演 - [映]谷村美月 [舞]平川結月 加菜子と同じ私立鷹羽女学院中等部に通う14歳の少女。器量は良いが不遇な家庭環境に育ち、暗い性格のため友達もできずにいたが、「自分たちは互いが互いの生まれ変わり」と言う加菜子と親しくするうちに憧れに似た感情を抱き、心酔していく。母と二番目の夫の閨を盗み見たことがきっかけでかなり強度の阿闍世コンプレックスとなっており、母親に強い嫌悪感を抱いて反発している。 加菜子失踪後、加菜子殺人未遂事件について目撃証言を述べる。 増岡則之(ますおか のりゆき) 声 - 三木眞一郎 / 演 - [映]大沢樹生 [舞]津田幹土 柴田財閥の顧問弁護士の1人。仕事上ある事について柚木家と交渉をしている。誘拐事件後、加菜子捜索の件を榎木津礼二郎に依頼する。高飛車なもの言いをするため傲慢で嫌味な性格のように見えるが、陽子や加菜子のことを本気で心配しており、薄情な人間ではない。雨宮のことを馬鹿にしている。 柴田耀弘(しばた ようこう) 演 - Chen Mao Lin 柴田財閥の創業者。92歳。関東でも一二を争う財界の巨頭であり、裸一貫から一代で財を成した傑物。元々情けに厚い親分肌の性質の人物で、富を手中に収め警戒心や防衛心が異常に肥大してもなお、冷血な商人にはなり切れなかった。 家庭には恵まれず、配偶者のトキを震災で亡くし、嫡男の弘明は結核に罹り昭和4年に30歳で死去、孫の弘弥もサイパンで戦死している。7月に脳溢血を起こして倒れたことで気持ちが弱り、唯一の直系である加菜子に全財産を譲ると遺言状に記し、加菜子の行方不明中に死去したことで、相続問題が勃発する。 須崎太郎(すざき たろう) 声 - 成田剣 / 演 - [映]矢柴俊博 [舞]倉沢学 幸四郎の助手。腰の曲がった小柄な老人。加菜子が失踪した後、撲殺死体で発見される。 甲田録介(こうだ ろくすけ) 声 - 鈴木琢磨 美馬坂近代医学研究所で働く技師。初老の男性。
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