松本昇 (資生堂)とは? わかりやすく解説

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松本昇 (資生堂)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/15 20:31 UTC 版)

松本 昇(まつもと のぼる、1886年明治19年)5月27日[1]1954年昭和29年)6月9日[1][2][3])は、明治末から昭和前期の実業家政治家参議院議員(1期)、資生堂社長。

経歴

香川県阿野郡、のちの端岡村[4][注釈 1]綾歌郡[5]端岡村、国分寺町[1]端岡[4]、現高松市)で、松本彦三郎の二男として生まれた[6]。生家は代々、香川郡、阿野郡、鵜足郡の三郡で地頭を務めた旧家[4]。高松商業学校(現香川県立高松商業高等学校)を経て早稲田大学商科で学んだ[2][3][4]。同大を中退して[1]1905年(明治38年)アメリカに留学し[3]、アスベリパーク・ハイスクールを経て[3]ニューヨーク市の百貨店シンプソン・クロフォード商会で昼に勤務し、夜はニューヨーク大学商科に通学して1909年(明治42年)に同大を卒業[1][2][3][4][5][6]。バチェラー・オブ・コマーシャル・サイエンス(BCS)の学位を受けた[3][5]

1913年(大正2年)に帰国し三越本店営業部で勤務した[1][4][6]。1917年(大正6年)資生堂初代社長福原信三に招かれ支配人に就任[1][3][5][6]ボランタリー・チェーン組織を整備して資生堂の基礎を確立した[1][3][4][5]。1927年(昭和2年)同社専務取締役を経て、1940年(昭和15年)同社2代社長に就任した[1][2][3][4][5][6]。その他、日本中小企業連盟副会長、日本粧業会理事長、東京社会保険協会長、全国社会保険協会連合会長、東京連合防火協会長などを務めた[1][2][3][5]

1950年(昭和25年)6月の第2回参議院議員通常選挙全国区から自由党公認で出馬して当選し[3][4][5][7]、参議院議員に1期在任した[2]。この間、参議院通商産業委員、同院自由党議員会副会長などを務め[3][4]物品税の引き下げに尽力した[5]。病気療養中の1954年6月に現職で死去した[3][5]。死没日をもって勲四等瑞宝章追贈、正六位に叙される[8]

生前に紺綬褒章、1953年(昭和28年)に緑綬褒章を受章している[3]

脚注

注釈

  1. ^ 『人事興信録 第15版 下』マ38頁、『参議院追悼演説集』90頁では山内村

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j 『新訂 政治家人名事典』585頁。
  2. ^ a b c d e f 『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』413-414頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『参議院追悼演説集』89-92頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j 『香川県人物・人名事典』80頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j 『日本人名大事典 現代』729頁。
  6. ^ a b c d e 『人事興信録 第15版 下』マ38頁。
  7. ^ 『国政選挙総覧 1947-2016』540頁。
  8. ^ 『官報』第8235号397頁 昭和29年6月17日号

参考文献

  • 人事興信所編『人事興信録 第15版 下』人事興信所、1948年。
  • 『日本人名大事典 現代』平凡社、1979年。
  • 『香川県人物・人名事典』四国新聞社、1985年。
  • 上條勝久他編『参議院追悼演説集』参議院議員有志の会、1985年。
  • 衆議院・参議院『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
  • 『新訂 政治家人名事典 明治~昭和』日外アソシエーツ、2003年。
  • 『国政選挙総覧 1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。



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