木造とは? わかりやすく解説

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木造{僧形八幡神坐像 二/僧形神坐像 一/女神坐像 三/天部形立像 一}

主名称: 木造{僧形八幡坐像 二/僧形坐像 一/女神坐像 三/天部立像 一}
指定番号 3513
枝番 0
指定年月日 2003.05.29(平成15.05.29)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 7躯
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文:  藤原百川により創建されたと伝え御調【みつぎ】八幡宮本殿桁行五間、梁行四間)に祀られる神体である。僧形八幡神像を含む僧形神像三躯、女神像三躯、天部形像一躯という構成で、本殿内に神体としてそれぞれ玉殿内に安置されている。僧形神像のうち(その一)と(その二)は僧形八幡神と認められるもうひとつ僧形神像蓮華座坐すこともあって名称不詳だが、両手構えが(その一)と同じなのでやはり僧形八幡神の可能性はある。女神像のうち(その一)が右の僧形八幡神像(その一)と組み合わされていたならその神名比売神または大帯姫とみられ、したがってそれと同じ像容の(その二)も同様である。(その二・その三)は一具判断されるので、(その三)は逆に大帯姫または比売神となる。天部形像両手先は別の像のもののようだが、吉祥薬師推定される
 製作時期はおよそ三期分けられ、①僧形八幡神像(その一)と女神像(その一)は僅差があるがともに九世半ばから後半遡る最も古様な作例であり、②僧形八幡神像(その二)、女神像(その二・その三)がそれに続く九世紀末の一群、③僧形神像天部形像九世紀末から一〇世紀前半の作である。このうち②は材質、彫法、法量などお互いに共通するころから三体一具同作考えられる
 最も古く作られた①の僧形八幡神像(その一)と女神像(その一)はこれで一組をなしていたとみられ、同作とはいえないものの重厚鋭利なその作風は、現存する神像のうち最も古格がある。同じころの作と考えられる教王護国寺八幡三神像(国宝)に匹敵する重要な作例であると同時に八幡神三神構成成立する以前様相をも推測させる。②の八幡三神像は、その像容薬師寺八幡三神像(寛平年間八八九~八九八、国宝)と一致する箇所いくつかあって九世紀末における八幡三神像の図像定着示しており、八幡神像の変遷のなかで有意義な位置占めるだけでなく、このころの上質な神像作例でもある。一方、③の二体は一具とはいえず、また①②主神ともまた別の性格をもつものであろう。しかし、数基の玉殿本殿内に並べられる備後地方特有の奉祀形態という観点からすれば歴史的にみて本像もまた他と同等価値がある
 本像は製作時期平安時代九世紀から一〇世紀初めにわたる古作群であり、かつ作行や保存状態良好であるのと同時に八幡神僧形神を中心にとめられていく歴史的経過明瞭に示しており神像造形変遷如実に示す好個作例でもある。

木造〈梵天 坐像/帝釈天半跏像〉(講堂安置)





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