木造の床
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/22 18:16 UTC 版)
木造の床は、水平剛性が低く、剛床とは言いがたい。そういったものは剛床に対応する言葉として柔床と呼ぶ。しかし、近年、木造建物の耐震性を求められることから、床下地材として構造用合板を直接釘で打ち付け、極力剛床に近くする工法が普及している。床倍率何倍以上を剛床として扱ってよいかの規定はないが、現実的には、次に示す床を剛床として扱うことが多い。 厚さ12mmの構造用合板を、梁および根太のすべてに、N50釘を用いて、外周部・中間部ともに150mm間隔で直接打ち付けた床。この場合、根太は落とし根太とし、梁天端と高さを揃えること、根太の間隔は340mm以下とすること。また、釘の種類と間隔を守り、釘頭が構造用合板にめり込まないようにすること。なお、柱や間柱に干渉する部分は、構造用合板を欠き込み、その付近の釘を増し打ちする。(住宅の品質確保の促進等に関する法律で定められた床倍率2.0倍) 厚さ24mm~28mmの厚物構造用合板を、梁のすべてに、N75釘を用いて、外周部・中間部ともに150mm間隔で直接打ち付けた床。この場合根太は必要ない。梁の間隔は縦横とも910mmとすること。釘の種類と間隔を守り、釘頭が構造用合板にめり込まないようにすること。なお、柱や間柱に干渉する部分は、構造用合板を欠き込み、その付近の釘を増し打ちする。(住宅の品質確保の促進等に関する法律で定められた床倍率3.0倍) 枠組壁工法の床。
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