木造不動明王及び二童子立像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 06:27 UTC 版)
「法隆寺の仏像」の記事における「木造不動明王及び二童子立像」の解説
重要文化財。護摩堂安置。不動明王は平安時代、二童子は南北朝時代。像高は不動明王93.0センチ、矜羯羅童子44.0センチ、制多迦童子44.0センチ。護摩堂の本尊である。中尊の不動明王は立像で、ヒノキ材の一木造。眼は彫眼とする。右手に宝剣、左手に羂索を持ち、天地眼、牙上下出とする、一般的な形の不動明王像である(「天地眼」は右目を見開き、左目を半眼にする。「牙上下出」は右の牙を上方に、左の牙を下方に出す)。彩色、截金で仕上げるが、現状は古色を呈する。随侍する二童子像はヒノキ材、一木造で玉眼を用いる。制作は不動像より遅れて南北朝時代、康暦2年(1380年)の作である。左(向かって右)の矜羯羅童子は合掌し、右の制多迦童子は右手に宝棒を持ち、左手は肩布をつかむ。不動像の台座と火焔光背は明和2年(1765年)の補作。二童子像の台座は康暦2年、舜慶の補作である。舜慶は同じ堂内に安置する弘法大師像の作者。。
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