山上の諸堂
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神変堂本尊:神変大菩薩 神変堂は浄心門を入ってすぐ左手にある。神変大菩薩とは修験道の開祖役小角(役行者)のことで、日本各地の霊山で修行し、高尾山でも修行したと伝えられる由縁から、ここに祀られている。様式は入母屋造唐破風付である。 八大竜王堂本尊:八大竜王 1993年(平成5年)11月に建立される。手水舎のようになっており、ここで硬貨を洗うとよいとされている。 倶利伽羅堂本尊:倶利伽羅竜王 1997年(平成9年)に建立される。 修行大師堂本尊:弘法大師 弁天洞本尊:弁才天 本坊のそばの洞窟内に弁才天が祀られている。古くから祀られていたが、荒廃していたため、1926年(昭和1年)12月に再興された。 愛染堂本尊:愛染明王 1994年(平成6年)12月に建立される。様式は宝形造唐破風付である。 聖天堂本尊:歓喜天(聖天) 1997年(平成9年)9月に建立される。様式は宝形造である。 大師堂本尊:弘法大師 江戸時代中期の建立で、1978年(昭和53年)に東京都指定有形文化財に指定されている。方三間で宝形造向拝付の銅板葺である。『新編武蔵風土記稿』には大日堂と記され位置も違っている。 天狗社本尊:大天狗・小天狗 高尾山に古くから住むといわれる天狗を祀っている。大小2社の神社からなっている。両社とも一間社流造である。 福徳稲荷本尊:稲荷神 一間社流造唐破風付の社殿で、極彩色の装飾がなされている。 奥の院 不動堂本尊:不動明王(東京都有形文化財・彫刻) 薬王院の奥の院である。江戸時代初期の寛永年間(1624年-1644年)の建立で、1953年(昭和28年)東京都指定有形文化財に指定される。四方3間の宝形造向拝付である。1959年(昭和34年)に改修される。本尊の木造不動明王及び二童子立像は寄木造り・玉眼・彩色で、室町時代以前で鎌倉仏の特徴を持つ優秀な作として、1962年(昭和37年)にこちらも東京都有形文化財(彫刻)に指定された。本尊の他に行基菩薩・俊源を祀る。 柴燈護摩道場 仏舎利奉安塔タイ王国から寄贈された仏舎利を祀る。なお、仏舎利塔の前に飯綱大権現の像が建っている。 浅間社本尊:浅間大菩薩 社殿は一間社流造唐破風付である。
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