昆虫の内生細菌とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 昆虫の内生細菌の意味・解説 

昆虫の内生細菌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/03 10:16 UTC 版)

内生生物」の記事における「昆虫の内生細菌」の解説

Wernegreen JJ (2004). “Primer – Endosymbiosis: Lessons in Conflict Resolution”. PLoS Biol 2 (3): e68. doi:10.1371/journal.pbio.0020068. PMC: 368163. PMID 15024418. オリジナル2004年4月14日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20040414043954/http://www.plosbiology.org/plosonline/?request=get-document&doi=10.1371%2Fjournal.pbio.0020068. A general review of bacterial endosymbionts in insects. P. Baumann, N. A. Moran and L. Baumann, Bacteriocyte-associated endosymbionts of insects in M. Dworkin, ed., The prokaryotes, Springer, New York, 2000. http://link.springer.de/link/service/books/10125/ Wernegreen JJ (November 2002). “Genome evolution in bacterial endosymbionts of insects”. Nat. Rev. Genet. 3 (11): 850–61. doi:10.1038/nrg931. PMID 12415315. Douglas AE (January 1998). “Nutritional interactions in insect-microbial symbioses: Aphids and Their Symbiotic Bacteria Buchnera”. Annual Review of Entomology 43: 17–37. doi:10.1146/annurev.ento.43.1.17. PMID 15012383. http://arjournals.annualreviews.org/doi/full/10.1146/annurev.ento.43.1.17. “Prospects for control of African trypanosomiasis by tsetse vector manipulation”. Trends Parasitol. 17 (1): 29–35. (January 2001). doi:10.1016/S1471-4922(00)01850-X. PMID 11137738. http://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S1471-4922(00)01850-X. “Genome sequence of the endocellular bacterial symbiont of aphids Buchnera sp. APS”. Nature 407 (6800): 81–6. (September 2000). doi:10.1038/35024074. PMID 10993077. Moran NA (April 1996). “Accelerated evolution and Muller's rachet in endosymbiotic bacteria”. Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 93 (7): 2873–8. doi:10.1073/pnas.93.7.2873. PMC: 39726. PMID 8610134. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC39726/.

※この「昆虫の内生細菌」の解説は、「内生生物」の解説の一部です。
「昆虫の内生細菌」を含む「内生生物」の記事については、「内生生物」の概要を参照ください。


昆虫の内生細菌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/03 10:16 UTC 版)

内生生物」の記事における「昆虫の内生細菌」の解説

昆虫内生生物一次二次2つ大別される一次内生菌(Primary endosymbionts: P-endosymbionts)は数百万年以上(数千から数億年間場合もある)にわたって昆虫との偏性共生続けてきた。二次内生菌(Secondary endosymbionts: S-endosymbionts)の共生関係はこれよりも新しい。二次内生菌血リンパ中に生息し個体間に水平伝播する。二次内生菌昆虫特異的ではなく、他の生物にも感染し得る(下記参照)。また偏性ではない。 昆虫一次内生菌についての研究エンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon pisum)とその内Buchnera sp. APSツェツェバエ(Glossina morsitans morsitans)とその内Wigglesworthia glossinidia brevipalpis、シロアリその内原生生物研究進んでいる。これら内生生物は、昆虫内部から取り出す室内条件培養できない宿主昆虫内生細菌なしでは、特殊な飼料生き続けられる不健康となり、長くとも数世代しか続かないいくつかの昆虫群において内生菌は、細胞(英: bacteriocyteまたはmycetocyte)と呼ばれる特殊な宿主細胞生息し母系伝播される、すなわち、母親内生菌子孫垂直伝播される。ブクネラ属(Buchnera)などの内生菌は卵の内部へと伝播される。ウィグルスウォーチア属(Wigglesworthia)などは体液を介して発生途上の胚に伝播されるシロアリ内生生物については水平伝播機構明らかになっている。内生生物は後腸に生息しコロニー内での栄養交換(アリ・ハチなど社会性昆虫相互または成虫幼虫間で口からの分泌物交換伝達すること)を介して伝播される一次内生菌宿主体内養分摂取し代謝産物生み出すことで宿主利益与える。利益とは、代謝産物宿主にとって、宿主自力で得ることが難し栄養素となることである。もしくは宿主代謝経路によって生み出される宿主にとって有毒な老廃物を、一次内生菌が更に代謝して無毒化することである。例えば、ブクネラ属細菌主な役割は、アブラムシ植物の樹液から得ることができない必須アミノ酸合成することである。同様に、ウィグルスウォーチア属細菌主な役割は、ツェツェバエ食べ血液から得られないビタミン合成することであると推測されるシロアリ内生原生生物主な役割は、宿主食べ食物繊維のリグノセルロース質を分解することである。 内生細菌とっても内部共生利益与える。主な利点としては、捕食者との遭遇機会と他の細菌種との競合機会の減少宿主による栄養素の十分かつ安定的な供給環境安定性である。 昆虫偏性内生細菌ゲノム既知細菌最小である。非内部共生性の密接な近縁細菌種と比較すると、偏性内生細菌多く遺伝子失ったことがわかる。損失した遺伝子はいくつかは昆虫内部共生において必要ないものと推測されている。 偏性共生細菌への攻撃宿主昆虫殺傷につながる。病原食害といった害虫駆除方法一つとして注目されている例えば、アブラムシ農作物にとって害虫であり、ツェツェバエアフリカ睡眠病原因原虫ブルーストリパノソーマTrypanosoma brucei)の媒介者である。他に、昆虫偏性共生細菌研究目的には細菌遺伝学分子生物学についての研究がある。外部自然環境生息する細菌が持つ遺伝子多く喪失して共生細菌どのようにして生育するだろうかエンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon pisum)は少なくとも3種類の二次内生菌保有する。Hamiltonella defensa、Regiella insecticolaそしてSerratia symbioticaである。H. defensaは寄生虫からの宿主防御助ける。ツェツェバエ二次内生菌Sodalis glossinidiusを保有する。この細菌は、中腸血リンパといった宿主組織細胞間および細胞内生息するツェツェバエとこの二次内生菌について、この2種進化系統発生学的な相関性はない。ツェツェバエ一次内生菌Wigglesworthiaとは異なり、Sodalisはin vitro培養できる。

※この「昆虫の内生細菌」の解説は、「内生生物」の解説の一部です。
「昆虫の内生細菌」を含む「内生生物」の記事については、「内生生物」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「昆虫の内生細菌」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「昆虫の内生細菌」の関連用語

1
14% |||||

昆虫の内生細菌のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



昆虫の内生細菌のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの内生生物 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS