日本の腕時計とは? わかりやすく解説

日本の腕時計

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 04:41 UTC 版)

腕時計」の記事における「日本の腕時計」の解説

日本では1913年服部時計店国産初の腕時計ローレル」を発売しているが、その7石ムーブメント懐中時計との共用品であったサイズ制約厳し腕時計技術スイスアメリカ製品比肩することは容易でなく、日本製腕時計への評価当の日本でも第二次世界大戦後まで決し高くなかった1957年時点でも日本の腕時計市場ではスイス製品大い幅を利かせスイス時計年間で約200程度流入していたが、そのうち正規ルート輸入されたのは30程度であとの大部分密輸入だったという。上級価格帯ではオメガロンジン廉価品ではエニカ、ジュベニア、シーマといったスイス系銘柄人気高かった。 それでも1950年代以降、日本の腕時計の技術着実に進歩して国内廉価市場では輸入品圧するようになり、1960年代以降カメラと並ぶ主要な輸出商品となった手巻きロービート式が標準であった当時上位2ブランドか送り出されセイコーマーベル」(1956年発売)、シチズンホーマー」(1960年発売)は、共にスイス腕時計参考にしつつも、高精度自動生産化を両立させるための構造合理化パーツ大型化などが試みられ両社技術的なターニングポイントとなった製品である。1955年には国産初の自動巻腕時計「セイコーオートマチック」が発売されその後も「グランドセイコー」(1960年)、「シチズン クロノメーター」(1962年)など、スイス製に匹敵する精度国産時計登場した耐震機能防水機能装備自動巻きカレンダー機構導入急速に進行した1964年には東京オリンピック公式計時機器として海外メーカー抑えセイコー採用された。セイコー電子計時採用しオリンピック初め計時に関してノートラブルを実現した。これを契機日本製腕時計世界的に認められるうになる日本主要な腕時計メーカーは、電卓分野からエレクトロニクス全般に成長した総合メーカーであるカシオ計算機を除くと、すべて懐中時計柱時計分野から参入した企業である。セイコーシチズン時計カシオの3社が主要大手メーカーである。機械式腕時計時代国産第3位であったオリエント吉田時計店→東洋時計前身)は業績不振から現在はセイコーエプソン傘下にて存続するリコーエレメックス柱時計メーカー起源をもつ旧・高野精密工業後身で、1957年から「タカノブランド腕時計生産したが、中京圏本拠があったため1959年伊勢湾台風大被害受けて業績悪化1962年リコー買収され、のち腕時計ブランドリコー変更した

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