新宿フリッパーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 17:11 UTC 版)
「こちら新宿フリッパーズ」の記事における「新宿フリッパーズ」の解説
新宿の雑居ビルに本拠を置く情報屋。常時より流行情報から国家機密まで様々な情報を集積し、顧客の依頼内容に応じて、それらを開示する業務を行っている。集積された情報の原典は主に社長である藤沢有希の実家にある代々の情報と、彼自身のハッキングによって引き出されたものが大きい。また集積された情報はコンピュータによって一元化管理されており、バックアップこそあるものの藤沢が個人保管しているデータに関してはアナログ保管が成されていない。そのためオフィス内には基本的にフリッパーズを構成する藤沢・三田村の両者の副業および趣味に基づく私物以外(つまり業務に必要とされる事務用品)は藤沢家(および有希個人)の情報ネットワーク端末であるパソコンとその台となるビジネスデスクがあるのみである。ただし実はオフィスルームの床下には情報集約の心臓部となるスーパーコンピュータが埋め込みの形で保管されており、藤沢本家でも同様のものが稼動。本家ホストサーバの制御の元で情報が集約・集積されている。 藤沢 有希(ふじさわ ゆうき) 5月21日生まれ・178cm・65kg・B型 新宿フリッパーズのインテリジェンス(情報・知性)担当。サラリーマン然としたスーツ姿に身を包む21歳の大学生だが実年齢より多少なりとも老けて見られる(本人としてはその部分は少し気にしている)メガネ青年。情報企業「新宿フリッパーズ」の若き社長。また旧大日本帝国陸軍の情報部に祖を置く情報屋一族「藤沢家」およびフリッパーズの親会社でもある「FUJISAWA SPECIAL INFORMATION SERVICE」の直系4代目でもある。 基本的に温厚かつ天然気質であり一見のんびりしていて人好きのよい性格をしているが、情報企業一族の嫡子らしく、誰よりも抜け目ない一面を持つ。一方、底抜けのお人好しで困っている人を見過ごせない正義漢である。自らが情報を扱う仕事をしていることに誇りを持ち、一方で、情報を使って他者を陥れたり支配したりすること(また、そういう形で情報を利用する者)を心の底から嫌っている(これは後述する藤沢家の家訓に由来する)。 日本では5指のうちにも入るスゴ腕のハッカーであり、持ち前の情報量およびそれらの処理力を駆使した推理能力である推理分析演算(ダイナミック・リンゲージ)を駆使する。後、ハッカー集団「ファンハウス・インヴィジブルストーカーズ」との死闘を経て、この能力は直接電脳世界を操作するスーパー・ダイナミック・リンゲージへと発展。人電一体のサイバーパンク的能力を持つに至る。 趣味は読書とひなたぼっこ。本編には出てこないが、春希(はるき)という弟がいる。 三田村 共一(みたむら きょういち) 8月12日生まれ・167cm・53kg・O型 新宿フリッパーズのアクティブ(体力・実地調査)担当。ラフなストリートファッションに身を包むイマドキの19歳。新宿フリッパーズ唯一の社員(雑用係)にして藤沢のアシスタントを務める相棒。 髪が腰ほどまで長く、可愛らしいと言える顔立ちから女性と間違われる事が多い(藤沢と初めて会ったときは肩までの短髪だったが、それでも女の子に間違えられた)。 もともとは設立間もないフリッパーズに空き巣に入ったコソドロだったが藤沢のペースと当時フリッパーズが抱えていた事件に巻き込まれて、そのままフリッパーズの社員となり現在は藤沢にとって(また逆に自身にとっても藤沢が)なくてはならない相棒と化す。 実家は代々能役者を勤める名家であるが、同時に副業として鍵師の技を伝えており、一族は芸事の傍らで市井の人々のために鍵師の技を奮っている。ただし、それらの仕事の裏で、実は代々、権力の前に屈する弱き人々を守る義賊(怪盗)の家系の直系である。だが本人は厳しい伝統芸の世界で生きることを好まず、挙句の果てに15歳の時にグレて家出。のち鍵師の技を悪用し全国行脚をしながらの空き巣稼業に堕ちていた。が藤沢の元で自らのスキルを「誰かの笑顔」のために使う喜びに目覚める。 瓜二つの双子の姉がいる。趣味はバイクいじり、サッカー。
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