新宿プラザ終焉
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東宝洋画系の旗艦劇場として親しまれた『新宿プラザ劇場』だったが、入居している新宿東宝会館の老朽化(2006年にはアスベスト除去工事も行っていた)や新宿コマ劇場を含めた歌舞伎町一帯の再開発も重なり、2008年11月7日をもって閉館となった。 最後の1週間となった11月1日から11月7日までは、『新宿プラザ劇場ラストショー』と題した閉館イベントを開催。 11月1日:『ベン・ハー』 11月2日:『2001年宇宙の旅』 11月3日~4日:『ゴッドファーザーPart I~III』 11月5日:『トップガン』 11月6日:『サウンド・オブ・ミュージック』 が上映され、最終日の11月7日には同館史上最高の収益をあげた『タイタニック』をシネマスコープの大画面で上映し、39年間の歴史に幕を下ろした。 新宿地区には、新宿バルト9(ティ・ジョイ/TOHOシネマズ共同経営)や新宿ピカデリー(松竹マルチプレックスシアターズ直営)など、都心型シネマコンプレックスが開館しており、こうしたシネコンによって映画興行も変貌、興行体制を見直すことが要因となった。この劇場の閉館により、日本国内で1,000席を超える映画館は『新宿ミラノ1』(1,064席)のみとなった。 歌舞伎町方面の日劇1(現・TOHOシネマズ日劇、スクリーン1)系チェーンは『レッドクリフPart1』(2008年11月1日公開)から新宿アカデミー劇場が引き継いでいたが、2009年11月30日をもって閉館したため、『イングロリアス・バスターズ』(2009年11月20日公開)からは新宿ミラノ2に移行されている。 なお、当劇場の閉館以降、歌舞伎町地区にあった映画館はそのほとんどが1年以内に全て姿を消し、唯一残った新宿TOKYU MILANOも2014年12月31日をもって閉館した。歌舞伎町の映画館の系譜上初めてとなる3ヵ月半の空白期間を挟み、当劇場跡地に建設される「新宿東宝ビル」に、シネマコンプレックス「TOHOシネマズ新宿」が2015年4月17日(金)にオープンした。
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