投下方法とは? わかりやすく解説

投下方法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/30 09:22 UTC 版)

無誘導爆弾」の記事における「投下方法」の解説

無誘導爆弾投下にあたっては、目標運搬する航空機位置関係投下時の航空機速度目標速度投下後の爆弾に働く重力空気抵抗風向きなどを計算入れ必要があるが、全ての変数得られるわけではない第一次世界大戦においては投下見越し角度全て目測よるものであったこうした原始的な水平爆撃命中率低く、より精度の高い急降下爆撃開発された。第二次世界大戦では水平爆撃の他、急降下爆撃行われ大戦中に照準器機械化進められた。現在ではコンピュータにより投下タイミング自動計算される第二次大戦中に、アメリカ陸軍中将ジョージ・C・ケニー反跳爆撃開発し日本軍艦艇攻撃した。これは、機銃増設し航空機が、艦艇射撃加えて対空防御制圧しつつ、海面すれすれ低空で、5秒遅延信管付き爆弾投下すると、石切りと同じ原理爆弾海面跳ねながら突進していくというものである爆弾艦艇命中した場合舷側または舷側水線下で爆発した反跳爆撃は、本来点的な攻撃である爆撃が線的な攻撃になった点で雷撃に近いが、雷撃よりも高速突入し爆弾投下できた。魚雷は、入射角衝撃計算入れて投下せねばならず、また、あまり高速投下する弾体破壊される欠点があった。 日本陸海軍反跳爆撃実験行い成功したが、大戦末期艦艇攻撃主戦術は特攻へと傾斜した日本陸軍反跳爆撃は、昭和18年3月から研究開始し昭和19年4月には爆弾整備にまで至った爆撃は、速度500km/hで進入し、距離200mまで接近、高度20-10mで投弾し、離脱するものであった信管15延期されており、昭和19年12月8日にはフィリピン(おそらくレイテ島オルモック湾)で、一〇〇式重爆7機が輸送艦対し攻撃実施、1発が命中した弾種は、強化改良された250kg跳飛爆弾である。 日本海軍反跳爆撃は、艦艇側面装甲貫通を狙うことにこだわり戦術化が遅れた。これは、爆撃法が反跳を必要とすることから爆弾ブレ飛翔し貫通には不適であったことが原因一つであったまた、信管開発時間をとられたこと、弾体強度弾道直進性威力などから、大型艦艇への大規模な反跳爆撃実施至らず特攻主戦術とした。 さらには自機速度・高度を大い利用したトスボミングという投下法もある。これは、急上昇行いながら爆弾切り離すことで、より遠方爆弾放り投げることができる方法である。目標自機の距離をとることができるが命中精度低下するため、主に低高度からの投下や、自機爆弾の距離を稼ぐ必要のある核爆弾投下法として使用された。

※この「投下方法」の解説は、「無誘導爆弾」の解説の一部です。
「投下方法」を含む「無誘導爆弾」の記事については、「無誘導爆弾」の概要を参照ください。

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