アンロクへの空輸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 15:28 UTC 版)
予定に反してアンロク市街の確保に失敗した北ベトナム軍及び解放戦線は市街に対する定期的な砲撃を継続しつつ、物資及び人員の空輸を妨害する為に高射砲の配備を進めた。4月12日以降は市街上空を飛行する南ベトナム空軍のヘリコプターに対して激しい対空砲火が加えられるようになる。南ベトナム空軍ではC-123やC-119などの固定翼機による空輸に戦術を転換したが、この内の数機は撃墜され、以後は米空軍が任務を引き継いだ。米空軍はC-130による物資のパラシュート投下を行ったが、やはり参加機の多くが少なからず損害を受けている。こうした通常の物資投下は北ベトナム軍の妨害もあり極めて効率が悪かったので、米空軍は新たな戦術の導入を試みた。5月2日、HALO投下が実行され、包囲が解かれる6月25日までこの投下方法が取られるようになる。守備隊にとって、航空機から投下される数千tの物資は包囲中に受けられた唯一の補給であった。
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