愛電の電気事業起業とは? わかりやすく解説

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愛電の電気事業起業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 17:04 UTC 版)

愛知電力」の記事における「愛電の電気事業起業」の解説

1889年明治22年12月名古屋市において中部地方第一号となる電気事業者名古屋電灯開業し愛知県における電気事業歴史始まった電気事業県内都市にも波及していき、1894年明治27年)に豊橋市豊橋電灯(後の豊橋電気)が、次いで1897年明治30年)に岡崎市岡崎電灯相次いで開業する以後しばらく3社体制が続くが、1910年代に入ると一宮市一宮電気など新規事業者が相次いで開業をみた。愛知電気鉄道もこの時期電気事業へ参入した事業者一つにあたる。 愛知電気鉄道知多半島西海岸への鉄道敷設目的設立され鉄道会社である。1909年明治42年9月鉄道敷設出願1910年明治43年9月名古屋市内の熱田知多郡常滑町(現・常滑市)を結ぶ鉄道敷設免許得て1910年11月21日付で会社設立至ったこの段階での会社の事業目的鉄道事業土地事業であり、まだ電気供給事業についての規定はない。会社設立後ただちに鉄道敷設準備進められその中で所要電力当初想定していた自社火力発電ではなく名古屋電灯からの受電まかなうことが決定され12月受電契約成立した。この時期名古屋電灯長良川長良川発電所木曽川八百津発電所といった大型水力発電所完成背景大口需要開拓精力的であり、市内電車運転する名古屋電気鉄道同年9月自社火力発電補給用として受電契約している。 愛知電気鉄道発足したころの知多半島知多郡)では名古屋電灯勢力がまだ及んでおらず、知多瓦斯(後の知多電気)が東海岸半田町成岩町亀崎町(現・半田市)および武豊町を、先に触れた岡崎電灯東浦村(現・東浦町)を供給区域とする電気事業許可それぞれ得ていただけであった。従って愛知電気鉄道鉄道沿線電気供給事業空白地帯であり、この隙間埋めるべく愛知電気鉄道でも参入することとなった電気供給事業兼営許可出願会社設立前1910年3月8日付でなされ、会社設立半年後の1911年明治44年4月1日付でその許可を得た4月27日には臨時株主総会開いて電気供給事業兼営議決し事業目的電灯電力供給加えている。鉄道事業電気供給事業兼営愛知県内では愛知電気鉄道以外の例はないが、近隣では伊勢電気鉄道三重県)や岩村電気軌道美濃電気軌道岐阜県)といった例がある。 愛知電気鉄道許可当初供給区域は、知多半島南端師崎町(現・南知多町)を含む知多郡18町村愛知郡の2町村である。許可をうけて鉄道敷設工事並行する形で供給事業関係の設備工事1911年8月着工送電線工事名和知多郡上野村、現・東海市)・日長(同郡旭村、現・知多市)両変電所工事年内終えた。また9月からは勧誘員置いて電灯・電力供給予約受付始め11月末までに電灯3,000灯と相当数電力供給申し込み得たこうした準備経て、翌1912年明治45年2月11日紀元節期して愛知電気鉄道供給事業開業した現在の名鉄常滑線にあたる鉄道路線開通旧正月にあたる同年2月18日付であるため、本業鉄道事業先立つ開業となった開業時点灯区域鳴海有松大高横須賀岡田・大野・常滑西浦沿線8町。次いで上野八幡・旭・鬼崎三和の5でも点灯し5月末の段階では電灯数3910灯・動力用電力供給78馬力58キロワット)を数えた

※この「愛電の電気事業起業」の解説は、「愛知電力」の解説の一部です。
「愛電の電気事業起業」を含む「愛知電力」の記事については、「愛知電力」の概要を参照ください。

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