小学校における教育の目標
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 03:06 UTC 版)
小学校における教育は、学校教育法(昭和22年法律第26号)の第30条第1項により、必要な程度において義務教育として行われる普通教育の目標(学校教育法第21条各号に掲げる目標)を達成するように行われるものとされている。 また、同条の第2項では、「生涯にわたり学習する基盤が培われるよう、基礎的な知識及び技能を習得させるとともに、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その他の能力をはぐくみ、主体的に学習に取り組む態度を養うことに、特に意を用いなければならない」とされている。 平成19年法律第98号(2008年〔平成20年〕4月1日施行)による学校教育法の改正前は、同法の第18条に、小学校における教育の目標が次のように規定されていたが、改正後は小学校個別で目標を列挙することをやめ、「義務教育として行われる普通教育の目標(学校教育法第21条)」に修正の上で改めて規定された。 学校内外の社会生活の経験に基き、人間相互の関係について、正しい理解と協同、自主及び自律の精神を養うこと。 郷土及び国家の現状と伝統について、正しい理解に導き、進んで国際協調の精神を養うこと。 日常生活に必要な衣、食、住、産業等について、基礎的な理解と技能を養うこと。 日常生活に必要な国語を、正しく理解し、使用する能力を養うこと。 日常生活に必要な数量的な関係を、正しく理解し、処理する能力を養うこと。 日常生活における自然現象を科学的に観察し、処理する能力を養うこと。 健康、安全で幸福な生活のために必要な習慣を養い、心身の調和的発達を図ること。 生活を明るく豊かにする音楽、美術、文芸等について、基礎的な理解と技能を養うこと。 各教科1年生~6年生:国語(書写を含む)、算数、音楽、図工、体育、道徳 1年生~2年生:生活 3年生~6年生:社会、理科 5年生~6年生:家庭 道徳 - イギリスでは、これを総合学習のように大綱化して、the Personal Social and Health Education (PSHE) -「健康教育」という科目にしている。ただし、行動の善悪や価値観については、宗教という科目が宗派別に設けられている。これはヨーロッパの国々もほぼ同じ。 健康教育は、WHOも青少年教育の課題としてプログラム作成などをしている。 特別活動 - 第二次世界大戦前は、正規の教育課程に含まれなかったものの、戦後教育課程の中に含められるようになったもの。学級活動(略 学活)、児童会活動、クラブ活動、学校行事 総合的な学習の時間 宗教(私立学校のみ、学校によっては「礼拝」「聖書」という)
※この「小学校における教育の目標」の解説は、「小学校」の解説の一部です。
「小学校における教育の目標」を含む「小学校」の記事については、「小学校」の概要を参照ください。
- 小学校における教育の目標のページへのリンク