宗派別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 00:06 UTC 版)
宗派別では、真言宗及び天台宗の寺院に本尊を秘仏とするところが比較的多い。天台系の主要寺院では、延暦寺根本中堂本尊の薬師如来像、同寺西塔釈迦堂本尊の釈迦如来像、園城寺(三井寺)金堂本尊の弥勒菩薩像、同寺観音堂本尊の如意輪観音像などはいずれも秘仏である。真言宗では、高野山金剛峯寺金堂の本尊であった阿閦(あしゅく)如来像(薬師如来と同体ともいう)は1926年に堂とともに焼失してしまったが、厳重な秘仏で、写真撮影もされていなかったため、その像容は永遠に謎となってしまった。 浄土教系、禅宗系の寺院には秘仏は比較的少ない。ただし、これらの宗派に秘仏が皆無という訳ではなく、例えば浄土宗大本山の増上寺(東京都港区)安国殿本尊の阿弥陀如来像(通称黒本尊)は秘仏である。
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