宗派の位置づけ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/30 21:05 UTC 版)
第4代正統カリフのアリーを崇敬するため、「アリーに従う者」を意味するアレヴィーと呼ばれる。同一語源の名を持つシリアのアラウィー派との関係については不明の点も多い。 アレヴィー派自身は、イスラームであることを主張するが、スンナ派はアレヴィー派をイスラームと認めておらず、異端と見なしている。アレヴィー派は、トルコ人の先祖が中央アジアに展開していたイスラーム化以前の時代に由来するシャーマニズムの要素をもち、シーア派の教義も取り込んでいる。このため、「シーア派の分派」と説明されることもある。アレヴィー派は、一夫多妻やメッカ巡礼には否定的で、モスクはもたない。 アリーをはじめ十二イマームを崇拝するものの、アレヴィー派がシーア派からどのように分派してきたか、あるいはそもそもシーア派に連なる宗派なのかは明らかではない。トルコやバルカン半島に広がり、一般には神秘主義教団に分類されるベクタシュ教団と教義などの面で共通するところが多く、ベクタシュとアレヴィーはアナトリア半島の土俗的なイスラム信仰を同一の根源とする一体のセクトであるとも考えられる。[要出典]
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