宗派的角逐説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 10:19 UTC 版)
イギリスの歴史家ヒュー・トレヴァー=ローパーらは、「魔女狩りはカトリックとプロテスタントの宗派間抗争の道具であった」と主張した。カトリック優位の地域ではプロテスタント市民が、逆にプロテスタント優位の地域ではカトリック市民が、それぞれ魔女として迫害されたということである。しかし、この説も対立する宗派の人間がほとんどいなかったイングランドのエセックス州、スイスのジュネーヴ、イタリアのヴェネツィア、スペインとフランスにまたがるバスク地方などにおいて激しい魔女狩りが行われ、逆にカトリックとプロテスタントが激しく争ったアイルランドやオランダなどで魔女狩りがほとんどなかったことを説明できない。
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