専門家による利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 00:58 UTC 版)
「eMedicine」の記事における「専門家による利用」の解説
2012年、Volskyらは、一般の人々が最も頻繁に利用するインターネット情報源を評価し、(1) 最も頻繁に参照される3つのインターネット情報源を特定し、(2) 3つの情報源それぞれのコンテンツの正確性を比較し、(3) 各サイトの使いやすさを確認し、(4) 利用可能な情報の質を開業医や患者に知らせることを目的とした。その結果、彼らは Wikipedia、eMedicine、NLM/NIH MedlinePlusが最も参照されたソースであることを見いだした。コンテンツの正確性については、eMedicineがMedlinePlus (49%)、Wikipedia (46%) よりも高いスコア (84%; p<0.05) を示した。記事あたりの誤差脱漏の発生率が最も高かったのはWikipedia (0.98±0.19) で、eMedicine (0.42±0.19; p<0.05) の2倍であった。MedlinePlusとeMedicineおよびWikipediaの間では、誤りはほぼ同じであった。Flesch-Kinkaid Reading LevelとFlesch Reading Easeを組み込んだユーザーインタフェースの評価では、MedlinePlusが最も使いやすかった (4.3±0.29)。これは、eMedicine (2.4±0.26) の約2倍で、Wikipedia (3.7±0.3) よりもわずかに大きかった。すべての差は有意であった (p<0.05)。MedlinePlusで記事が掲載されていないトピックは7つあった。彼らは、『インターネットで入手できる情報の質に関する知識は、小児耳鼻咽喉科医が親へカウンセリングする能力を向上させる』と結論づけた。小児耳鼻咽喉科医の診断に関するウェブ検索結果の上位は、Wikipedia、MedlinePlus、eMedicineである。オンライン情報の質はさまざまで、現行の教科書と46-84%が一致している。eMedicineは、最も正確で包括的なコンテンツを持ち、誤りが少ない一方で、読んだりナビゲートするのがより困難である。Wikipedia とMedlinePlusはどちらもコンテンツの正確性が低く、誤りも多いが、MedlinePlusは9年生レベル(日本の中学3年生に相当)で最も読みやすくなっている。 2012年、LarawayとRogersは、頭頸部がん患者を対象とした「The University of Washington Quality of Life Scale」(ワシントン大学の頭頸部がん患者の生活の質の尺度)を引用した雑誌論文の構造的レビューを報告した。 『「The University of Washington Quality of Life Scale」(UW-QoL)は、頭頸部がんに関して最も頻繁に報告されている健康関連の生活の質(HR-QoL)に関する質問票の1つであり、1993年に最初の発表以来、さまざまなコホートで使用されている。膨大な量の情報を理解する必要があり、現在までのところ、査読付ジャーナルに掲載されたこの情報の使用に関する論文を要約する試みがなされたことはない。このレビューの目的は、その使用について報告している発表論文を系統的に検索し、共通のテーマを特定して、表形式の要約を提示することである。いくつかの検索エンジン(PubMed、Medline、Medical-Journals.com、eMedicine)を使用して222件の抄録を見つけ、手作業で検索した。合計66件の論文が対象となり、21件は機能的帰結、25件はHR-QoLの予測因子、19件は質問票の作成または検証、1件は臨床試験であった。このレビューには、頭頸部がん後の多様な研究と、HR-QoLのさまざまな予後も含まれている。これは、多領域チームの臨床医とその同僚に、UW-QoLを報告した関連論文へのクイックリファレンスを提供し、各論文から導き出された関連する結論を短く要約している。』 eMedicineにとって重要なことは、LarawayとRogersがPubMed、Medline Medical Journals.com、およびeMedicineを主要な情報源としたことである。Medlineは、NIHが後援するすべての研究の概要であるため、これは重要である。eMedicineは、Medlineに掲載されている最新の研究成果を、各細分化専門の視点から臨床診療ガイドラインに変換した論文で構成されている。 Cao, Liu, Simpsonらは、オンラインシステムAskHERMESの開発において、MedlineとeMedicineを主要な情報源として使用したことを明らかにした。医師らは、3つの異なる情報源(AskHermes、Google、UpToDate)を使用して、複雑な臨床問題を解決するように求められた。3つのシステムすべてを利用した医師を対象とした調査では、使いやすさ、回答の質、費やした時間、および総合的なパフォーマンスで3つのシステムを評価するよう求められた[要出典]。 2009年の調査では、「眼科医の回答者の89.1%がeMedicine(60.2%)を含むオンラインの査読付き資料にアクセスした」ことが分かった。 2007年の調査では、放射線科の研修医の12%が、インターネットで調査をする際、最初の情報源としてeMedicineを利用していた。 114のサイトをランク付けした2005年の調査では、小児神経腫瘍学に関するインターネット上の情報源として、米国国立がん研究所のサイトに次いで2番目に高い評価を受けた。 2002年の調査では、このサイトの皮膚科の範囲は「優れており、包括的である」と説明されている。 2000年、コロラド大学医学部(コロラド州デンバー)のAD Meyersによる「Journal of Ear Nose and Throat」の記事は、耳鼻咽喉科の教科書をemedicine.comでオンライン公開したことを発表した。
※この「専門家による利用」の解説は、「eMedicine」の解説の一部です。
「専門家による利用」を含む「eMedicine」の記事については、「eMedicine」の概要を参照ください。
- 専門家による利用のページへのリンク