対応フォーマット・規格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/29 13:56 UTC 版)
「SonicStage」の記事における「対応フォーマット・規格」の解説
最新版のSonicStageは以下のフォーマットのオーディオファイルに対応している。 コンテナフォーマット(*.拡張子)コーデックエンコード可能なビットレート (kbps)備考OpenMG Audio(*.oma)OpenMG(*.omg)ATRAC3(*.aa3) ATRAC3 132/105/66 105/66 kbpsは既存ファイルからの変換時のみ(3.1までは105/66 kbpsでの録音も対応) ATRAC3plus 352/320/256/192/160/128/96/64/48 1.5から対応(256は2.0から、320/192/160/128/96は3.2から、352は3.4から対応) ATRAC Advanced Lossless (ロスレス圧縮)高速転送部: ATRAC3plus 352/256/128/64、ATRAC3 132 3.3から対応 RIFF(*.wav) リニアPCM (非圧縮) 2.0未満は再生・転送のみ RIFF(*.wav,*.mp3) MP3 320/256/224/192/160/128/112/96 3.1未満は再生・転送のみ(1.5はプラグインで録音も対応) MP3(*.mp3) MP4(*.3gp,*.mp4,*.m4a) AAC LC 320/256/192/160/128/96/64/48 4.0から対応 HE-AAC 96/80/64/48/40 4.2から対応 Advanced Systems Format(*.wma) Windows Media Audio(Windows Media Playerに準じる) 192/160/128/96/64/48 3.3未満は再生・転送のみ(ただし1.5のみ録音も対応) このほか、ファイル取り込み時にはm3u形式のプレイリストファイルを利用して取り込み対象を指定することも出来る。デジタル著作権管理(DRM)方式はOpenMGのみに対応しているため、Windows Media Rights ManagerやFairPlayなどにより暗号化がかけられたファイルは取り込みができない。 対応するサンプリング周波数は基本的に32kHzまたは44.1kHz、48kHzだが、WAVファイル取り込みの場合のみ最大96kHzまで対応する。一方、ATRAC3/ATRAC3plusでは44.1kHz以外はサポートしていない。これはMDのサンプリング周波数がCDと同じく44.1kHzであり、多くの機器へ転送できる仕様にするためである。圧縮にATRAC3またはATRAC3plusを用いるATRAC Advanced Losslessも同様で44.1kHz以外はサポートしていない。 なお、SonicStageでエンコードしたMP4ファイルの拡張子は3GPP準拠の「3gp」となる。また、ATRAC系コーデックのファイルはOpenMG Audioコンテナ(*.oma)となり、古いOpenMGコンテナ(*.omg)やATRAC3コンテナ(*.aa3)のファイルは作成できない。このうちOpenMGコンテナの既存ファイルについては、転送の高速化のためにOpenMG Audioコンテナに変換することもできる。かつてのバージョンではOpenMG系コンテナのファイルについて必ず暗号化をかけた状態で生成する制限がついていたが、2005年夏のバージョン3.2からはDRMのかかっていないファイルを生成できるようになった。この場合もOpenMG Audioコンテナを使用するためか、拡張子は「*.oma」である。 音楽配信においてはコーデックにATRAC3/ATRAC3plus、コピー防止技術にOpenMGを使用した「レーベルゲートMQ」方式のサービスに対応していた。2006年12月現在、最新の日本語版SonicStageから直接アクセス可能な音楽配信サイトはmora、Yahoo!ミュージックダウンロードの2サイトのみだが、同方式のサイトであればこれ以外であってもウェブブラウザ経由で購入可能であった。日本では各レコード会社直営の音楽配信サイトにこの方式が多い。 以前はATRAC3/ATRAC3plus形式のファイルを他形式へ変換する機能がなく、ソニー以外のプレーヤーに買い替えた際にATRACファイルを活用できなかった。しかし現在は、DRMのないATRACファイルはSonicStage(Ver.4.x)でWAVに変換できるほか、北米ソニーが無償配布する専用ソフトでMP3に直接変換できる。また、波形編集ソフト「Sound it!」(Ver.5.0以降)でも、MP3・WAV・WMA等との相互変換・保存ができる。 Hi-MDウォークマン、ダイレクト録音に対応したネットワークウォークマンなどで録音したデータは転送機能によってSonicStageのライブラリに取り込み、PC上で再生したり、他形式に変換して活用することが可能である。ただし通常フォーマットのMDの場合には一般のHi-MD機器経由では吸い出せず、専用機能を持つ「MZ-RH1」が必要となる。また、Net MD機能で他のPCから転送した楽曲については「MZ-RH1」を使用した場合でも吸出しはできない。 CD-R/RWへの書き込み機能では通常の音楽CD(CD-DA)に加え、より多くの曲が収録可能なATRAC CD、MP3 CDも作成できる(5.x系は非対応)。いずれもタグ情報を反映する形での書き込みが可能である。これらのCDをSonicStage上で再生することはできない。 旧来のATRAC(ステレオ292kbps、モノラル146kbps)は前身のOpenMG Jukebox及び後身のx-アプリも含めてサポートされず、対応機器も存在しない。Net MDでSPモードで転送する場合は、一度ATRAC3 132Kbpsに変換したものをMD機器内で再度ATRAC 292kbpsに変換する形をとる。また「MZ-RH1」を使用しての吸出しでも、SPモードのMDはWAV(PCM)又はATRAC3 256Kbpsに変換しての取り込みとなる。
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