ATRAC Advanced Losslessとは? わかりやすく解説

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ATRAC Advanced Lossless

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 15:31 UTC 版)

ATRAC」の記事における「ATRAC Advanced Lossless」の解説

ATRAC Advanced Lossless(アトラック アドバンスト ロスレス)は2005年9月A&Vフェスタ2005発表された、ATRAC唯一の可逆圧縮技術・規格AAL略されることが多い(この記事内でも以下AALとして表記する)。 ATRAC3もしくはATRAC3plusにより非可逆圧縮したデータ、およびそれと原音との差分記録した誤差成分データ併せ持つことで無損失での記録を行う。携帯音楽プレーヤーにはAALデータ全体転送のほか、ATRAC3/ATRAC3plus部分だけを取り出すことで小さなサイズデータとして高速転送もできる。一般的なロスレス圧縮では可逆圧縮データ小さなサイズデータとして転送しようとする場合再圧縮してから転送する為に転送時間がかかるほか、可逆圧縮データとは別に非可逆圧縮データ保存する為に転送機器デバイス容量がより多く消費されるが、AALでは非可逆圧縮データファイル内に内包しているので、転送時間デバイス消費容量削減されるという利点がある。 AAL圧縮率3080%とされている。一般に可逆圧縮技術原音内容圧縮率大きく左右されるが、AALはそれに加えて非可逆圧縮データ形式品質圧縮率影響するAALは、2005年11月1日公開されSonicStage Ver.3.3で初サポートされた。SonicStageでは、ベースとなる非可逆圧縮部分形式品質ATRAC3plus(352kbps 256kbps、128kbps、64kbps)、ATRAC3(132kbps)から選択できるAALデータ全体転送にはAAL完全対応した機器必要だが、ATRAC3/ATRAC3plus部分のみの転送従来機器AAL対応した機器何れに対して行える。 ウォークマンAシリーズA800シリーズ以降)やSシリーズ(NW-S700F/600シリーズ以降)・X1000シリーズにてAAL再生対応している一方ウォークマン海外モデルのほとんどやPSP・PS3ではロスレス部分再生対応していない。 発表され2005年当時ソニーではAAL利用した音楽配信サービスについても構想していたようであるが、ATRAC形式音楽配信サービス終了により事実上霧散解消態となっている。またサンプリング周波数等がCDと同じ規格固定されており、CD超える音質での配信録音保存など不可能なため、ソニーグループでもFLAC等ハイレゾフォーマットに対応した可逆圧縮規格シフトしている。

※この「ATRAC Advanced Lossless」の解説は、「ATRAC」の解説の一部です。
「ATRAC Advanced Lossless」を含む「ATRAC」の記事については、「ATRAC」の概要を参照ください。

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