ウォークマンA
ウォークマンAとは、ソニーが2005年9月8日に発表したポータブルオーディオプレーヤーのシリーズ名である。
ウォークマンAシリーズ第1弾として発売される機種は、20GBのハードディスクを内蔵したモデルを2種と、2GBのフラッシュメモリーを内蔵したモデルが3種となっている。
ハードディスク内蔵型のウォークマンAは、大量の楽曲を記録した上で操作性を向上させるためと機能と、楽曲を自動的に推薦する要素を持った機能が重点的に強化されている。楽曲の再生に関する機能としては、再生中にそのアーティストに近いジャンルのアーティストを自動的に選出する「アーティストリンク」と、ユーザーの嗜好や気分などを推測して自動的に選択する「インテリジェントシャッフル」の2つの機能が追加された。アーティストリンクの基盤となるアーティストの分類情報はソニーが独自に開発したもので、「CONNECT Player」と呼ばれるソフトウェアがインターネットを通じて自動的にウォークマンAへダウンロードするものである。また、インテリジェントシャッフルは、履歴をもとにして再生頻度の高い曲だけを集めてシャッフルする「よく聞くシャッフル」、ランダムに選ばれた特定の年代の曲だけを集めてシャッフルする「タイムマシンシャッフル」の2つのメニューが用意されている。
また、ウォークマンAに新たに開発された「自動読み仮名変換」機能は、日本語の曲名やアルバム名、アーティスト名を自動的に読み仮名変換することを可能にしている。そのため、様々な表記のアーティスト名を50音順やアカサタナ単位でウォークマンAのディスプレイに表示することができる。これに加えて搭載された「イニシャルサーチ」によって、日本語でも英語でも、イニシャルを入力することで直接に楽曲を検索することができる。
フラッシュメモリー型のウォークマンAには、ハードディスク内蔵型と同様のシャッフル機能である「よく聴くシャッフル」「タイムマシンシャッフル」のほかに、アーティストリンク機能を応用して自動再生する「アーティストリンクシャッフル」、さらに、スポーツジムなどでのトレーニングの際などを想定し、設定された時間の中でシャッフル再生をする「スポーツシャッフル」機能が搭載されている。自動読み仮名変換機能や、「CONNECT Player」も搭載されている点も、ハードディスク型ウォークマンAと同様である。なおFMチューナーも内蔵されている。
ちなみに、ウォークマンAの「A」には、「All in one」(全てを備えた)、「Advanced」(進化した)、「Attractive」(魅力的な)といった意味が頭文字として含まれている。第1弾・ウォークマンAの発売は11月19日の予定で、価格はオープンプライスだが、おおむねハードディスク内蔵型が3万5千円前後で、フラッシュメモリー内蔵型が2万7千円前後になると予想されている。
※画像提供 / ソニーマーケティング株式会社
- ウォークマンAのページへのリンク