ATRAC3 / ATRAC3plus
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「ATRAC」の記事における「ATRAC3 / ATRAC3plus」の解説
ATRAC3(アトラック・スリー)は、ATRAC2をベースに開発された技術・規格で、1999年に発表された。 音声は0~2.75625kHz、2.75625~5.5125kHz、5.5125~11.025kHz、11.025~22.05kHzと帯域ごとに4分割される。ビットレートは通常、132kbps、105kbps、66kbpsの3種類が使われる。このうち66kbpsはJoint Stereoを併用することでビットレートの不足を補っている。 ウォークマンに添付されている音楽管理・転送ソフトウェアSonicStage/CONNECT Player/x-アプリの楽曲配信サービスであるmora(モーラ)が、2012年9月までこの方式で楽曲を配信していた(同年10月以降はAACに変更)。 また、ATRAC3plus(アトラック・スリー プラス)はATRAC3をベースに開発された技術・規格で、2002年に発表された。ATRAC3plusではATRAC3で帯域ごとに4分割されていたものを16分割にして特徴の分析精度を高め、多くの非可逆圧縮フォーマットで使用されている整数の符号化においてより多くの置き換えパターンを持つことで圧縮率を高めるといった方法が採用されている。ATRAC3との互換性はないが、発表以後はATRAC3とセットで採用されていることが多い。 ATRAC3plusは登場当初、64kbps、48kbpsの2モードのみが用意され、ATRAC3の基本3モードよりも高圧縮・低音質の用途に振られていた。しかし2004年ごろからは低圧縮・高音質用途向けのモードが追加されるなど、ATRAC3を徐々に置き換えていくかたちがとられている。
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