ATR符号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/22 19:04 UTC 版)
文字を表現する符号位置に加え、ISCIIは略号がATR(0xE0)と呼ばれる符号位置が提供されている。ATRは書記系またはフォント属性の切り替えを指定する。 ATRに引き続き、0x42 - 0x4Bが指定された場合は、デーヴァナーガリー(0x42)、ベンガル文字(0x43)、タミル文字(0x44)、テルグ文字(0x45)、 アッサム文字(0x46)、オリヤー文字(0x47)、カンナダ文字(0x48)、マラヤーラム文字(0x49)、グジャラーティー文字(0x4a)、グルムキー文字(0x4b)へ切り替えられ、ふたたびATRによるデフォルト指定(0x40)または改行か別の書記系指定がくるまで続く。これらの指定が為されている間は、ASCIIの数字もまた、各書記系の数字で表示される。また、0x41が指定された場合は、ローマ字転写が表示される。 ATRに引き続き0x71 - 0x76が指定された場合は、アラビア語(0x71)、ペルシア語(0x72)、ウルドゥー語(0x73)、シンド語(0x74)、カシミール語(0x75)、パシュトー語(0x76)などのアラビア文字系が表示されることになっているが、ISCIIではそれらの詳細を規定していない。 ATRに引き続き、0x30 - 0x39が指定された場合は、太字や斜体、下線付き、倍幅などの表示モードを指定する。ATRの詳細な用法はISCIIの附属書Eに規定されている。
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