対北朝鮮事業とは? わかりやすく解説

対北朝鮮事業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/27 02:26 UTC 版)

鄭夢憲」の記事における「対北朝鮮事業」の解説

父、鄭周永開始した金剛山観光事業など、対北朝鮮事業に積極的に関与し1999年2月創設され現代グループ内の対北朝鮮専門企業現代峨山では理事となり、2000年6月には現代峨山理事会会長就任。翌2001年3月に父、鄭周永死去した後は、名実ともに現代グループ内で対北朝鮮事業の最高責任者となる。 事業通して北朝鮮側との太いパイプ出来た鄭夢憲北朝鮮何度となく訪問し金正日とも合計5回会談をした。鄭夢憲2000年南北首脳会談に際して韓国側代表団選ばれるなど、韓国北朝鮮との関係幅広い活躍見せた一方金剛山観光事業での設備投資観光料など、2003年半ばまでに北朝鮮に対して5億ドル上回る投資行ったその上に南北首脳会談直前現代グループ銀行から不透明な巨額融資受けた上に、総額5億ドルもの秘密支援北朝鮮側に行っており、現代グループは約5年間に10億ドル上の資金北朝鮮につぎ込んだことになる。しかし金剛山観光客思ったように増えず、その結果現代グループ巨額赤字抱えただでさえ小さくなったグループ深刻な打撃もたらした2003年2月には5億ドル対北朝鮮秘密支援明らかになり、特別検事による捜査が行われることになった盧武鉉大統領許可しなかったことにより、特別検事捜査途中で中断するが、秘密送金当事者である鄭夢憲への検察事情聴取続きそのような中の2003年8月4日ソウル特別市鍾路区にある現代峨山オフィスから飛び降り自殺した遺言には「遺骨金剛山撒いてほしい」と書かれていたが、現代グループを継ぐことになった妻の玄貞恩反対によって、ソウル近郊河南市鄭氏一族墓地埋葬され金剛山には遺髪などを納めた遺品箱が安置されることになった。 なお、鄭夢憲後を追うようにして安相英・釜山市長や南相国大宇建設社長泰栄・全羅南道知事俳優イ・ウンジュ等の有名人自殺韓国社会問題になった鄭夢憲没後2004年度からは金剛山観光黒字計上するようになり、生前思うように進まなかった開城工業地区開発進みだした。金剛山でも開城でも韓国側北朝鮮側が共に働く場面増えており、京義線東海線鉄道道路南北連結工事進み金剛山では離散家族面会建設が行われている。それら全ての事業現代峨山深く関与しており、鄭夢憲実業家として精魂傾けた対北朝鮮事業はそれなりの成果挙げ始めているのも事実である。 その一方現代グループの対北朝鮮事業では5億ドル対北朝鮮秘密支援など、巨額資金北朝鮮側に渡され続けており、大きな非難集まっている。また巨額資金投入しているにもかかわらず開城観光事業白頭山観光事業など、北朝鮮側が事業拡大に対して抵抗続けており、やはり対北朝鮮事業は割の合わない事業との見方も強い。 鄭夢憲会長死後、妻の玄貞恩会長経営継承したが、海運業厳し不況突入し経営危機深刻化また、軍事区域入り込んだ韓国人観光客北朝鮮兵士射殺する事件発生したことを受けて2008年より金剛山への観光ツアー韓国政府により停止され結果2016年には現代証券を含む金融系会社まで売却対象となり、現代グループは対北事業開始から20年中堅企業レベルまで規模縮小した

※この「対北朝鮮事業」の解説は、「鄭夢憲」の解説の一部です。
「対北朝鮮事業」を含む「鄭夢憲」の記事については、「鄭夢憲」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「対北朝鮮事業」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「対北朝鮮事業」の関連用語

対北朝鮮事業のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



対北朝鮮事業のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの鄭夢憲 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS