学生生活・周辺情報
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/05 09:57 UTC 版)
USニューズ&ワールド・レポートによれば、「米国の公立大学の中で卒業までに最もお金のかからない大学」の第1位にランキングされており、学生への経済的支援等が充実している。しかし近年、州や全米の高等教育機関向け予算が縮小傾向にあることや、教育・研究力の向上を理由として、MBA課程などを中心に学費の値上げが実施されている。なお、大学が推奨している医療保険の保険料については、2008年の秋セメスターより前年度に比べて32%安くなった。学内の店によっては、学生カードや寮生カードを提示すれば10%の割引サービスなど各種の特典があるところもある。 ユタ州立大学は宗教的に中立の大学であるが、ユタ州は歴史的事情によりモルモン教徒が多く、喫煙や飲酒ができる場所は州法によって制限されている。 大学院では留学生や他州からの学生が全体の多くを占めるが、学部においてはユタ州出身の学生が多く、モルモン教徒が多数を占める。教徒としての義務を果たすため、大学入学前か一年目に休学して2年間(主に国外へ)宣教をしに行く学生が多いので、学部学生の平均年齢は他州よりも高くなっており、英語以外の言語を習得している学生も多い。また、既婚者や子供を持つ学生もかなりの割合を占める。 ユタ州立大学は米国の大学としては珍しく、入学者に入学前予防接種を義務付けていない。学生は学費とともに学生保健料の支払いが義務付けられており、ユタ州立大学学生健康保健センター(Student Health and Wellness Center)において無料でメンタルヘルスを含む基本診療を受けることができる。基本診療以上の検査や治療は有料。家族も一定の保健料を支払えば利用可能。医療保険や、性的虐待・いじめなどに対する対応やケアについてもこのセンターが担当している。 ユタ州立大学のネットワークシステムの構築などにはGoogle社が協力しており、Gmailに似たメールサービスが学生・教職員向けに「Aggiemail」として提供されている。 5月16日を「物理の日」として、ソルトレイクシティのすぐ北のファーミントンにあるラグーン遊園地(英語版)において毎年、物理学科の学生・教員が中心となって中学・高校生向けに物理学の啓蒙活動を行っている。ジェットコースターでの最大加速度測定機器製作コンテストなど、ユニークな催しもある。 ユタ州パークシティにて毎年1月に開催されるサンダンス映画祭では、ユタ州の(ユタ州立大学を含む指定大学の)学生用に優待フリーパスが販売されている。 タガート学生センター(Taggart Student Center)には、学生事務局(留学生事務局含む)や、店や銀行、郵便局、中古物品販売掲示板、学内・学外のアルバイト掲示板など、学生生活に直接関係する施設や事務所が集中している。 陸軍と空軍の予備役将校訓練課程(ROTC)が設置されており、ときおりキャンパス内が訓練場として利用されることがある。 夏季休暇期間中(5月~8月末)の夏セメスターには、およそ二カ月かけて自家用操縦士の飛行ライセンスをとるための短期クラスを開講している(総経費は住宅費込で約9000USドル)。 メインキャンパスのあるローガン市は米国の中でも治安の良い街として知られており、米国の調査会社モーガン・クイットノーは、2005年と2007年に、ローガン市を「米国で最も安全な街」と評価した。また、ローガン市には無料バスが運行しており、大学から市内各所へのアクセスが容易である。大学構内には大学のシャトルバスも運行している。医療については、ローガン市には設備の整った非営利総合病院を含めて、病院が2つある。ちなみに、大学内の事務所や店のほとんどが週末・祝日には閉まるが(『Junction』は週末・祝日でもたいてい開いている)、ローガン市中心街にはそういう日でも営業している店も多く、大規模スーパーマーケットやファーストフード店、コンビニエンスストアもあり、24時間営業のところもある。1ドルショップも営業している。 ソルトレイクシティ(ソルトレイクシティ国際空港)-ローガン(USU)間には一日数本シャトルバスが出ており、料金は20USドル前後。また、要予約で送迎形式のシャトルバス(Cache Valley Limo’s Airport Shuttle)もあり、料金は50USドル前後。 ユタ州の物価は全米平均よりやや低め(2008年現在)。
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