喫茶店の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 08:45 UTC 版)
喫茶店として提供し始めた時期は定かではないが、16世紀にはイスラム教国の主だった都市にコーヒー店が開かれ、政談、商談の場となっている。オスマン帝国の都イスタンブルにおいては、1550年代に最初のカフェが開かれた。その後、ムラト3世(在位:1574年 - 1595年)治下のオスマン帝国ではカフェでの政府批判が問題となり、1583年にカフェ閉鎖令が出されている。 17世紀中頃 - ヴェネツィアにヨーロッパで初めてコーヒーを提供する店が開業。 1650年 - イギリスにコーヒー・ハウスができる。 コーヒーハウスは新聞を読んだり、政治を論じたりといった男社会の交流の場でもあった(ロンドン、ギャラウェイが特に有名)。 1686年 - パリ最初のカフェと言われるカフェ・プロコップが開業(現存)。 単にコーヒーを飲ませる店、というだけでなく、文化人が交流する場であった。 日本 「日本における喫茶店の歴史」も参照 享保20年(1735年)、京都東山に高遊外 売茶翁が開いた茶亭・通仙亭が日本初の喫茶店といわれる。 1878年 - 神戸元町の「放香堂」が店頭でコーヒーを提供(元町3丁目に茶商として現存)。 1888年4月13日 - 東京の黒門町(当時は下谷黒門町)に本格的なコーヒー店「可否茶館」が開店。 1920年代 - 日本で喫茶店ブーム。当時コーヒー一杯10銭。 1950年代後半 - 日本でジャズ喫茶(JAZZ喫茶)、歌声喫茶、名曲喫茶などが流行。 1952年 - ムジカが大阪市北区にオープン。日本初の本格的英国式紅茶の店となる。 1959年 - 談話室滝沢が東京都内にオープン。日本の高級喫茶店のはしりとなる。 1960年代後半から1970年代 - 日本で純喫茶が流行。味に一家言持つようなオーナー店主が自らコーヒーを淹れて供するこだわりの店が増える。このような店主はバリスタの認定試験を受けたりする事も多い。 1970年代 - スペースインベーダーの登場にはじまるアーケードゲームブームが興り、多くの喫茶店にテーブル筐体が設置された(ゲーム喫茶)。ゲームが子供の教育上よくないと思われたことにより、学校の校則に喫茶店への入店を制限するものが日本全国でみられた。 1980年代 - セルフ式コーヒーチェーン店のドトールコーヒーが誕生(2006年現在、日本国内で一番店舗数の多い喫茶店でもある)。 1990年代 - 日本へスターバックスなどシアトル系チェーン店が進出。コーヒー一杯を300円から500円で提供する。一方で古民家を改築した和風喫茶などもブームに。
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