戦後の喫茶店
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 21:09 UTC 版)
「日本における喫茶店の歴史」の記事における「戦後の喫茶店」の解説
戦後の荒廃した日本で喫茶店が復活を見るのは1947年(昭和22年)頃からで、戦時下の代用コーヒーや米軍の放出品を用いたGIコーヒーなどが提供された。一般にコーヒーが再び広まるのは、輸入が再開された1950年(昭和25年)以降となる。こうした輸入豆はその需要のほとんどが喫茶店であったとみられる。戦後に世の中が平静を取り戻すにつれ、そのときの世情を取り込んだ様々な喫茶店が興亡した。 オリハラコーヒーの代表である折原烈男は当時を振返り、「輸入が再開されたコーヒーはその9割以上が喫茶店で消費されていた。そのほとんどは個人経営の喫茶店だった」と語っている。1960年代は個人経営の店が主流となり、店主のこだわりが店の個性として色濃く反映された喫茶店が人気を獲得した。 1970年代以降は、コーヒーを飲むという行為がより大勢の人に浸透し、「珈琲館」や「カフェ・ド・コロラド」といった珈琲専門チェーン店も登場した。 昭和40年代は個人経営の喫茶店、昭和50年代はコーヒー専門店、昭和60年代はセルフカフェ、平成8年以降はシアトル系カフェの時代とも言われる。
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