同盟会の結成とは? わかりやすく解説

同盟会の結成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/09 09:15 UTC 版)

国民同盟会」の記事における「同盟会の結成」の解説

1900年明治33年9月24日近衛犬養毅頭山満陸羯南中江兆民らの同志糾合し、東京下谷区の上精養軒において国民同盟会発起大会開いた国民同盟会は、満洲全域占領したロシア今後どのような行動に出るかによっては清国情勢将来的深刻な世界的危機招来するとの見方立って、「支那保全」と「甲午宣戦大旨に沿ふて朝鮮傾頽けいたい)と扶掖(ふえき)」を目的掲げた。ただし、国民同盟会政府によって政社認定されるのを回避するため、綱領規約役員をあえて設けずさまざまな社会集団政治集団緩やかな連合体として始動した。なお、この時点での「支那保全」とは、義和団の乱北清事変)に乗じた列強によるさらなる中国分割促進阻むため、日本軍速やかに撤兵すべきであるとの立場に立つものであった近衛は、このころ長岡護美書簡託し満洲列国開放することで領土保全を図るよう、清国劉坤一張之洞働きかけている。これには張が特に大きく触発され、劉とともにこの近衛構想を清の中央上奏し、採用求めている。この時は却下されたものの、満洲開放案はのちに袁世凱採用するところとなった国民同盟会運動対し第4次伊藤内閣与党となる立憲政友会総裁伊藤博文)は反対の立場表明し9月15日政友会創立加わった長谷場純孝らは同盟会への参加見合わせた。それに対し大隈重信党首とする野党憲政本党国民同盟会運動に党として参加した結党以来地租軽減を常に訴えてきた憲政本党は、地租増徴実現した山縣有朋やそれに同意した憲政党批判してきたが、従来の「国力相応した軍備」のための減租論が東アジア情勢激変により成り立たなくなってきたので、争点転換図ったのである1899年7月国民協会引き継いで発足した吏党系の帝国党も、この運動加わったまた、貴族院からは近衛のほか、二条基弘徳川義礼らの旧三曜会谷干城鳥尾小弥太曽我祐準ら旧懇話会面々参加した。こうして、政治運動としての国民同盟会は、近衛全国遊説運動相まって大勢となっていくのである9月国民同盟会加盟ないし支持する新聞社雑誌社集まり全国同志記者同盟会が発足し、「支那保全」「韓国扶掖」「対露強硬」の論陣張った近衛また、朝日新聞社副社長の上野理一のもとを訪問し同盟会の運動支援するようじかに要請した。それを受け、当時ジャーナリストとして活躍していた内藤湖南池辺三山は『朝日新聞紙上対外硬意見繰り広げていった。近衛に近い陸羯南の『日本』や憲政本党系の同志記者倶楽部などの新聞同様の言論活動おこなった東京帝国大学教授戸水寛人富井政章松崎蔵之助金井延寺尾亨、また学習院教授中村進午らも、国民同盟会支持して満洲からロシア軍一掃すべしとの意見書内閣提出した

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同盟会の結成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 23:13 UTC 版)

宋教仁」の記事における「同盟会の結成」の解説

12月文部省の「清国留学生取締規則」に抗議して陳天華自殺宋教仁遺体引き取り行き留学生帰国訴える。1906年早稲田大学留学生予科に学ぶ。1907年3月大陸浪人古河清ら馬賊工作のため満州赴く。夏、日本帰る1908年、『間島問題』を著す。1910年末、帰国する1911年7月中国同盟会中部総会設立する

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