右翼・保守との比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:01 UTC 版)
加藤紘一は、「従来の民族系右翼とは異なる側面を感じる。私たちがそもそも、家族や地域社会、職場とのつながりを断ち切られ、糸のきれた風船のようになってしまっているのではないか。そういう状態にあれば、隣国との闘争を煽ろうとする過激なナショナリズムになびく人々が出てきても不思議ではない。」と述べている。 小林よしのりは自身の著書の「戦争論」を 公開してから、ネトウヨが急増したためネトウヨの生みの親と言われているが、本人はネトウヨを毛嫌いしている。また、ネトウヨを「戦争論」を誤読した者がネトウヨになると発言した。 また、「昔はみんな若者は左翼だったんだけど、今は保守か、なんか"ネトウヨ"みたいな感じになっちゃって、切り替わっちゃったかなという感覚はしますよ、「戦争論」以降。でも、今度はある意味、国家というものを持ち出しさえすれば自分自身の自意識を底上げできる、という人間が随分増えたなと。」、「ネトウヨ系のヤツは、強硬なことを言っときさえすれば保守なんだ、愛国者なんだ、と思ってるから、、、」 と述べた。 櫻井よしこは、「感情にまかせて単に「半島に帰れ」などと叫ぶとしたら、それは「愛国」でも「保守」でもありません。偏狭なナショナリズムや国粋主義に陥れば、必ず国際社会で孤立し、道を誤ります。ネット右翼と呼ばれる人たちには、決してそのような過ちを犯してほしくありません。」、「ネット右翼と呼ばれる人たちもまた、もっと勉強して、近い将来、真の保守として、日本を復活させていく役割を担ってほしいものです。私は彼らの意欲に期待します。」と述べた。 中島岳志は、保守思想にすらコミットしておらず、左翼が言っていることが気に入らないという「反左翼」という意識だけではないか、といい、西部邁は、ネトウヨにはある種の反知性主義としか言いようのない、下品な言葉遣い、他人に対する誹謗中傷、罵詈雑言があるらしく、左翼の論客の言葉もネトウヨと同等に乱雑で、内容としては反知性的なオピニオン、つまり「根拠のない臆説」が増えていて、右翼だけが反知性主義だというのは、朝日の偏見である、という。 古谷経衡は宇野常寛との対談において「ネット右翼は保守ではない」と主張している。 西村博之はネトウヨを貧困層の知能の低いただの暇人と主張しており、ネトウヨに対して「ネトウヨ的な人は韓国と中国にはすぐに批判する。なぜなら未だに日本が勝てると思っているから。しかし、彼らは逆にアメリカを批判することはない。日本が負けると思ってるから。自分より弱い相手にしか立ち向けない可哀想な人なんだと思う。例えば日米地位協定などの不平等条約(横田空域問題、沖縄問題、米軍人による犯罪問題、法外特権など)で、明らかに日本が不利、アメリカの下の立場になっているにも関わらず、アメリカの批判を一切しない。日米地位協定こそが在日特権。本当の保守、愛国者は在日米軍を批判し、日本が軍事的な主権を取り戻す事を訴えるものだと思う。」と述べた 。また、その他にもネトウヨを「味方にしても頼りない人間」と発言した。
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