古代ベルカの王達
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「魔法少女リリカルなのはシリーズの登場人物」の記事における「古代ベルカの王達」の解説
オリヴィエ・ゼーゲブレヒト 声 - 米澤円 ヴィヴィオのオリジナルで、聖王家「最後のゆりかごの聖王」と呼ばれていた女性。その身体は誕生時の魔導事故により両腕が欠損しており、さらに子供も産めなくなっていた。彼女の聖王核は母親の物を吸収して得ており、母親の命と引き換えに生まれたかのようなその生い立ちから親族に疎まれていた。それに加えて当初は聖王としての力が弱いと見なされていたために王位継承権が与えられず、半ば人質同然にシュトゥラ国へ送られた。同国の王子だったイングヴァルトとはその際に出会い、共に幼少時代を過ごすことになる。さらに後に友人となったヴィルフリッドからエレミア一族の義腕を与えられ、そんな自分でも戦えるようにするために身体自動操作魔法による五体の完全外部操作に行き着き、それに加えて頑強な腕部武装が彼女の武器だったとされている。だが、この闘法は身体が壊れようとも戦い続けられる危険な技術であり、その時から現代に至る600年間に渡り、覇王流はこれを止めるための対策に取り組み続けてきた。 腕のない状態でも自身に向けて放たれた矢を蹴り折り、さらに蹴った石で賊を倒すなど戦闘能力はかなり高く、生前はイングヴァルドに負けたことがなかった。 戦乱が激しくなり、それに終止符を打とうと聖王家はゆりかごの再起動を決めたため、後の検査でゆりかごとの高い融合適正値を示した彼女が新たな継承者となり、その力を持って長きに渡る戦国時代を終結させた。しかし、そのまま彼女はゆりかごの生体コアとして短い生涯を終え、聖王家の血筋もこの戦乱により根絶した。 クラウス・G・S・イングヴァルト 声 - 内田雄馬 古代ベルカに存在したシュトゥラ王国の王で、アインハルトは彼の直系の子孫である。 幼い頃は人質として国に送られてきたオリヴィエと共に武術を学びながら育った。天地に覇をもって和を成せる王となることを悲願していたが、生前のオリヴィエに勝つことはできず、彼女がゆりかごの核として命を投げ打とうとした際も力尽くで止めようしたもののそれでも力及ばずに彼女を見送ることしかできなかった。想いを寄せていたオリヴィエを失ったことで全てを投げ打って修練に打ち込んだ結果、皮肉にも一騎当千の強さを得て覇王と呼ばれるほどになったが、それでも大切な者を守れなかった彼の心は満たされずその短い生涯を終えた。その無念の想いは子孫であるアインハルトへと記憶と共に受け継がれた。また、ゆりかごの件の直前に突然姿を消した友人のヴィルフリッドに対して強い不信感を抱くようになり、さらに当事親交のあったクロゼルグの一族の森が焼かれた事件では焼け出された彼女とその一族を救えず結果的に見放すことになるなど、それらのすれ違いによる誤解が長き渡る遺恨を残した。 ヴィルフリッド・エレミア 古代ベルカに存在したエレミア一族の一人で、略称は「リッド」。女性であるが、中性的な容姿で一人称も「僕」でありクラウスは彼女が女性であることに気付いていなかった。 旅をして学問を修めつつ武術にも優れ、クラウスと互角以上の実力を持っていたが、野盗に襲われていたオリヴィエを助けたことで彼女と出会い、さらにその縁でクラウスとも知り合いとなる。彼女に実用的な義腕を与えたりクラウスらと共に勉学や修練に励んだりとその後も二人とは友人として親交を深めていったが、オリヴィエがゆりかごの生体コアに決まると彼女にオリヴィエを止められることを恐れた聖王家の人間によって軟禁されてしまい、終戦後も二人との再会は叶わず、そのためクラウスからは自分達を見捨てたというあらぬ誤解を受けることとなった。それ以降の彼女の動向については不明となっている。 次元書庫には彼女の手記が所蔵されており、ヴィヴィオ達は友達全員と共にこれを探しに書庫に赴き、リオがこの手記を見つけたことで彼女の真実が明らかとなった。 クロゼルグ ファビア・クロゼルグの祖先。 シュトゥラ王国に存在した魔女の森に住んでいた猫耳の生えた亜人種の少女で、魔女としての魔法の知識を買われてシュトゥラの城に出入りしていたことからオリヴィエやクラウス達とも親交があり、特にクラウスには「クロ」と呼ばれて可愛がられていたが、一方でヴィルフリッドとは反りが合わずよく喧嘩していた。しかし、戦火が激しくなると彼女とその一族の住んでいた森がシュトゥラと敵対する国の軍によって焼き払われて一族は生きる場所を奪われ、それから間もなく一族と共に何処かへと姿を消し、そこでクラウス達との縁も切れてしまった。やがて彼らから見捨てられたと誤解した彼女は聖王家および覇王家への恨みを募らせて行き、その怒りは子孫のファビアに引き継がれていった。
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