収録されなかった内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 02:18 UTC 版)
「メタルギアソリッドV」の記事における「収録されなかった内容」の解説
TPP発売後、小島とコナミの緊張関係がストーリーラインなどにみられる開発に影響を与えていることが報道された。物語を進めるために過去にプレイしたミッションを再プレイすることを余儀なくされたのは批判された。これは新規ストーリーの構想があったが時間制約上、既に完成していたミッションの再利用したものを収録したとされた。そして展開が急でいくつかの事柄が未解決のまま物語は終わったことである。コナミはソフト発売時期に厳しい期限を設け、開発費用についても不満があったためこのような内容になったという報道もあった。 本来想定していたストーリーが削除されたという根拠は発売直後から知れ渡る。コレクターズエディションを購入した者は本編に含まれていない「エピソード51」の映像が同梱されていることに気付く。ミッション内容は本編で未解決だった登場人物2人の関係が結末を迎え、多くの人々が納得のいくと感じられるものだった。 それからPC版のデータファイルを抽出したFacepunchのフォーラム利用者は「第3章 平和」なる証拠のデータを発見。コナミはどちらも確認がとれず、第3章が本編から削除されたことを否定した。MGSのコミュニティマネージャーのロバート・アレン・ピーラーはTwitterで発売予定だったコンテンツは正式に発売されるのかと尋ねられ、収録されることを期待していたが叶わなかったとした。章のタイトルからして核軍縮イベントと関係があるとプレイヤーは考えた。ゲーム内の核兵器が全て破棄されると秘密が明らかになるともみられた。Data minersはイベント後に解放されるゲームデータファイルの関連カットの存在を公表。第3章は何らかの方法で出現するという推測は依然として残っている。ロバート・アレン・ピーラーはTwitterとRedditで疑惑についてやり取りし、イベント後に発生する出来事がある可能性を否定しなかった。 第3章とエピソード51、Data minersによるカットシーンの発見など本編に含まれなかったとされる根拠が発見された。だがコナミと小島の話し合いの結果、開発初期に没になったのか前述のように収録できなかったのかは議論の余地がある。しかし未解決のストーリーなどの欠点を理由に未完成ゲームだとレッテル張りされた。一方、GamesRadar+はこのような内容なのは小島が意図的にしたものと主張した。IGNはコナミ退社後に小島が開発していた新規IP(デス・ストランディング)について完全なゲーム("a complete game.")という表現があることから、TPPを未完成だと暗に示唆したとしている。 『メタルギアソリッドV THE DEFINITIVE EXPERIENCE』(GZとTPP及びDLC同封版、日本国内では『METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES + THE PHANTOM PAIN』としてリリース)発表後、同作は既に発売されたダウンロードも可能な内容だったがいくらかのプレイヤーは未収録、欠落した内容特にエピソード51についてTwitter上で懸念を表明していた。コナミはエピソード51は開発初期の段階で没になったと回答、ストーリーの中核を担うとは想定しておらず、プレイできる将来は計画されていなかったとしている。 ノベライズを執筆した矢野健二はプレイヤーがあくまでビッグボスを操作していたのにはしごを外されてしまったと感じ、今までヒューイ追放やクワイエット消失、マザーベースでの大虐殺に加担したのは自分だったということになり混乱やはけ口がエピソード51を収録しなかったことへの疑問につながったと考え、これはプレイヤーへビッグボスを返すという小島の思うつぼであるとみている。また、エピソード51はなくてもいいとした。
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